2012春 〜桜前線と追いかけっこ〜 4週目   表紙へ戻る   3週目へ   5週目へ 

 


2012.04.28(Sat)

■お題がわんこそば状態 〜男鹿線・秋田新幹線〜 ■

 予告通り始発から男鹿線。男鹿線は1月に来た時に乗り鉄しており、その時にいくつかお題を考えた。
 そのうちのひとつ、寒風山からの俯瞰。突き出た男鹿半島と、その中に広がる広大な八郎潟を一望できる。予想通りに脇本駅付近を望むことができた。例によって大俯瞰すぎて列車がちっさいが(^^; 右下の田んぼの中に4両編成がいるのだが、緑だからなおさらわかりにくい。

脇本-羽立にて
K-01 + DA* 60-250mm F4 ED[IF] SDM
75mm 1/400sec F8.0 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 昨日は間に合わなかった夕焼けを、今日は見事にゲット。昨日は気づかなかったが後ろの山は寒風山だ。間に合わないながらも昨日夕日の位置を確認しておいたので、この構図を予想することができた。
 偶然いい画が取れることもあるけど、こうやってちゃんと狙って撮れると嬉しい。久しぶりにガッツポーズものだった。
 昼間は秋田新幹線のさくらラッピングを撮りに行ったのだが、4本撮ったのにラッピングしたのが来なかった…。なので明日のお題はさくらこまち。あと、今朝この鉄橋で失敗したやつも撮り直し。わんこそばみたいにクリアしてもクリアしてもお題が湧いて来る。まぁ、それが楽しいんだが、全然のんびりできない(笑)

船越-天王にて
K-01 + DA* 60-250mm F4 ED[IF] SDM
75mm 1/640sec F7.1 ISO 400
JPEG(SilkypixDSP 5.0 覆い焼き,リサイズ,アンシャープマスク)

2012.04.29(Sun)

■山奥のすごい三セク 〜男鹿線・秋田新幹線・秋田内陸縦貫鉄道〜 ■

 今朝は霧も出ず朝から晴れ。昨日はびっくりしすぎてちゃんと撮れなかった通学時間帯の6両を狙う。ここは八郎潟と海を結ぶ船越水道という水路なのだが、水鏡になるにはかなり条件が厳しい。防潮水門が開いていたり風が吹いていたり漁師さんの船が通ったりすると、たちまち水鏡が消えてしまう。
 直前までダメかなぁと思っていたのだが、列車通過時になると風がやんで水鏡になった。水田のような完璧な水鏡ではないが、ここでこれだけ映ればいいほうだと思う。
 キハ48と40による怒涛の6両編成!キハ40シリーズのなかでも最長の部類と思われる。しかも運転台が6両全てこちら側になっていて美しい。

船越-天王にて
K-5 + F 35-70mm F3.5-4.5
35mm 1/1000sec F5.6 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 お題をクリアして男鹿線に別れを告げ、さくらこまちを撮るために秋田新幹線へ。しかし、今日も4本撮ってさくらこまちは来ず…。逆方向は2本来たのに、なぜこっち向きが来ない?車庫入り? めげて撤収。
 今日は田沢湖を経由して花輪線に抜ける予定だったが、線路のないところを車で走る趣味はないので、秋田内陸縦貫鉄道へ。フラワー長井線の経験により三セクにも寄って行くことにしたのだ。
 最初はいわゆる里山を走っていたのだが、途中からすごい山間部へ突入。線路と国道105号線と川が入り乱れて、上へ下への大騒ぎ。峠を越えて阿仁側へ抜けると、鉄橋の種類が豊富になり、筆者狂乱の鉄橋祭り。これはものすごい三セクだ。特にこのデッキトラス橋は高さも長さもなかなかのもので、国道からも下の道からも撮影できる。
 鉄橋が素晴らしかったので、明日も秋田内陸縦貫鉄道です。

笑内(おかしない)-萱草にて
K-01 + DA 21mm F3.2 AL Limited
21mm 1/400sec F4.5 ISO 800
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)

2012.04.30(Mon)

■乗って残そう内陸線 〜秋田内陸縦貫鉄道・花輪線〜 ■

 まだ雪が残っていたので、比較的寒い朝。4℃とかって表示されてる。鉄橋を見上げる橋はまだ山影で寒い。始発列車には日が当たらなかったが、2本目は列車に日があたり、谷にはまだ光が届いていない状態。紺色のAN8805が半ギラリで鉄橋の上を駆け抜けていった。ちなみに8時台以降の列車は、この鉄橋の上を観光のために徐行してくれる。
 朝6時台までは列車の本数も多く、この鉄橋を満足するまで撮ることができた。やっぱり撮影は朝に限る。その後、気に入った内陸鉄道とこの鉄橋を堪能するため乗り鉄。今年も大赤字だと存亡の危機らしいので、少しでも貢献したい。この鉄橋とか、もっと評価されていいポイント。

萱草-笑内にて
K-01 + Sigma 10-20mm F4-5.6 EX DC
19mm 1/800sec F5.6 ISO 800
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 乗り鉄で鉄橋の区間を堪能し、左通(さどおり)駅で下車。車で通りかかった時、なんとなく佇まいがいいなと思った駅だ。堤の法面には大量にふきのとうが顔を出しており、若草色の絨毯のようになっていた。これほどのふきのとうが生えているのを見たことがない。そして、次の列車は確か黄緑色の車両のはず…。というわけで、緑X緑という画面中を雪解けの喜びの色に染め上げてみた。これを撮った後、ダッシュで駅の階段を駆け登った。この列車を逃すと3時間待ちなのだ(^^;
 ピントはふきのとうに合わせたのだが、列車のほうだったなぁと後悔しきりの一枚。

左通駅付近にて
K-01 + F 35-70mm F3.5-4.5
55mm 1/1250sec F5.6 ISO 400
JPEG(SilkypixDSP 5.0 トリミング,リサイズ,アンシャープマスク)
 そして花輪線へ。キハ52を撮りに行って以来、久しぶりの訪問となった。大館に近いこの鉄橋で撮るのは何年ぶりだろうか。キハ52を撮りに来た時、ここで予想外の試運転のキハ110に出くわし、慌てて撮ろうとしたらおにぎりを落としたあげく写真も取れなかった、なんてのはいい思い出。なんか失敗した時の事のほうがよく覚えているものだ。
 月日は流れ、このポイントでキハ110シリーズを撮っている今。列車や機材は変わったが、鉄道写真の楽しさは変わっていない。ついでに言うと写真の腕も変わってない(^^;
 明日からは東京から来る友人と合流し、普通(?)の観光旅行するので、鉄分控えめでお送りします。大湊線?チラッ(笑)

東大館-扇田にて
K-01 + DA* 60-250mm F4 ED[IF] SDM
200mm 1/400sec F5.6 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)

2012.05.01(Tue)

■たまには観光も 〜八戸線・八戸臨海鉄道・尻屋崎〜 ■

 友人を迎えに八戸駅へ…、の前に八戸線と八戸臨海鉄道を撮影に行く(笑)
 2年ほど前に来た時、八戸線を撮っていたら貨物列車が走っているのが見えた。その時は貨物線と八戸線の分岐点の先にある鉄橋にいたので撮影できず、ちょっと悔しい思いをした。
 今回はそのリベンジ。八戸臨海鉄道のDD56牽引の貨物列車。瞳のつぶらな青い機関車が、色の揃ったコンテナを牽いてコトコトとゆっくりと通過していった。 手前が八戸線の線路で、並走はしているが線路は別になっている。

八戸-長苗代にて
K-01 + F 35-70mm F3.5-4.5
40mm 1/800sec F8.0 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 友人と合流して下北半島を北上する。途中、大湊線を撮影しようと企んでいたのだが、菜の花がぜんぜん咲いていなくて断念。
 大間崎よりも知名度は低いが、個人的には北の果てという雰囲気はこちらが上と思っている尻屋崎へ。岬に白い灯台という絵に描いたような端っこ。そして周りにはでっかい寒立馬が一心不乱に草を食べていた。人間をまったく気にしないのでかなり近くまで行けるが、体当りされたり蹴飛ばされたりしたらイチコロなので触らないように。以前来た時には数が少なかったのだが、だいぶ増えていた。

尻屋崎にて
K-01 + DA 21mm F3.2 AL Limited
21mm 1/800sec F6.3 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 トリミング,リサイズ,アンシャープマスク)

2012.05.02(Wed)

■やってきました最北端 〜大間崎・恐山〜 ■

 昨日むつ市で飲み過ぎて、体調不良を押して大間崎へ。ここが本州最北端、あれに見えるが北の大地北海道! となるはずだったのだが、濃霧のため北海道なんてかけらも見えなかった(^^;
 本州最北端の飯屋でマグロ丼をいただく。大間はマグロ一本釣りで有名だが、このマグロは長崎県から取り寄せたらしい(笑) いや、この時期、大間でマグロはとれないんだってさ。

大間崎にて
K-01 + DA 21mm F3.2 AL Limited
21mm 1/50sec F5.6 ISO 320
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 恐山は日本三大霊場のひとつ。あと2つは高野山と比叡山だというから、結構すごい。箱根の地獄谷みたいな風景が境内の中にある。前に来た時は狭くてショボイと思ったのだが、今回その認識を改めた。なかなかよいところであります。
 強酸性の湖、宇曽利湖と恐山の外輪山。
 交通安全のお守りを買って、旅の安全を祈った。

恐山にて
K-01 + DA 21mm F3.2 AL Limited
21mm 1/800sec F8.0 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)

2012.05.03(Thu)

■いよいよ折り返し 〜青森空港・八甲田丸〜 ■

 今日は雨。朝はそれほどでもなかったが、時間とともに風雨が強まる。今日は普通(?)の観光旅行最終日。青森市内で雨にあまり影響されないところを回った。GWなのであちこちで物産展をしていた。
 お昼ごはんを食べに青森空港へ行き、どっちがついでだかわからないが撮影を。個人的に一番の目当てはFDAで、降りてくるところと、ちょっと待って離陸するところまで撮影した。オレンジ色が鮮やかなFDAの5号機。

青森空港にて
K-01 + DA* 60-250mm F4 ED[IF] SDM
200mm 1/1000sec F5.6 ISO 500
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 青森に行ったら必ず寄ることにしている八甲田丸。青森自体4年以上来ていなかったので、八甲田丸の展示がだいぶ変わっていた。この煙突展望台にも初めて登った。GWなので鯉のぼりが吊るされており、強風で大はしゃぎで泳いでいた。
 新青森駅でグランクラスに乗り込む友人を見送り、またひとり撮り鉄の旅の再開。 本州最北端の大間崎も行ったので、ここからは折り返して熊本まで戻ります。明日は天気によるけれども、震災の爪あとも見ておこうと思うので三陸を目指します。

八甲田丸にて
K-01 + DA 21mm F3.2 AL Limited
21mm 1/1250sec F5.6 ISO 500
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)

2012.05.04(Fri)

■一歩ずつ前へ 〜三陸鉄道北リアス線〜 ■

 昨晩は車が揺れるほどの風と叩きつける雨の音の中で爆睡(笑) 我ながら呆れるね。天気が悪く撮影どころではないので、八戸線をなぞって蕪島のうみねこが絶賛繁殖中なのを見学して久慈まで移動。もう海っペリは波浪警報出ててやばかった。
 久慈で一日一鉄の中井精也氏による写真展を見て、同じ撮影ポイントにいても、このアングルでは撮れないなといろいろ関心。さらに道の駅でやっていた松本忠氏の列車イラスト展、復興写真展を見学。ビフォアーアフターで比較されてた復興写真展は災害の凄さと酷さをまざまざと見せてくれた。
 あれから1年以上経ち、三陸鉄道北リアス線は久慈-田野畑までが部分復旧し、JR八戸線からリゾートうみねこも乗り入れを始めた。三鉄の応援も兼ねて往復乗車。途中の車窓からは、津波の傷跡や瓦礫の山なんかも見えるんだけど、真新しいレールと枕木が復興を感じさせてくれた。

久慈駅にて
K-01 + F 35-70mm F3.5-4.5
50mm 1/1000sec F5.6 ISO 400
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 夕方になっても天気は回復せず、雨でも関係のない鉱山を見に行く。マリンローズパーク野田玉川というマンガンの鉱山だ。マンガン鉱山が日本にあるとは思わなかった。坑道をそのまま使い、採掘の様子を再現したり、鉱石を展示していた。非常にレベルの高い展示で、かなりマニアックな鉱石ファンでも、いや、マニアックな人ほど満足できるんではないだろうか。年中10℃という坑道の中を2時間もかけて見学したので、すっかり凍えてしまったが(^^;
 鉱石搬出に使うバッテリー機関車をおもわず鉄構図で撮影。これも立派な鉄道写真?
 それにしても観光地なのに人が全然いない。筆者のチョイスがマニアックすぎるのか? 道の駅くじはちょっと混んでたけど、GWであることを考えると、まだまだ観光客は戻っていないのだろう。
 今日はまともに撮影できなかったので、明日も三陸鉄道北リアス線です。…晴れるかな?

マリンローズパーク野田玉川にて
K-01 + DA 21mm F3.2 AL Limited
21mm 1/4sec F5.0 ISO 3200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)