鋼の翼に夢とロマンを乗せて飛び立つ巨体。深い青い空間は宇宙に最も近い場所。
知らない場所、初めての街、さまざまな出会いが空の向こうにある。
シャレてる暇はない。さあ、出発の時間だ!
X-06号
2004.10.23-24

・カニカニカーニバル 〜下地島空港〜


 ←左
 RW35にアプローチするJAL B767-300。強風のため機首を風に立て、滑走路に斜めに進入していく、「クラブ」(かに)と呼ばれる降り方。こちらの滑走路端では機体と背景とを絡めて撮影するのが難しい。日も暮れかかって来たところを進入灯と絡めてみた。
(下地島空港にて 2004.10.23)

 ↑上
 佐和田の浜から沖縄っぽい風景を狙ってみた。中央やや左にJAL B767が写っている。ゴミじゃないよ(笑) 長期滞在するなら、この浜で海水浴&日光浴をしながらぼ〜っと飛行機を眺めてみたい。
(佐和田の浜にて 2004.10.24)

10/23(土) 八王子〜羽田空港〜宮古空港〜下地島

 もうお馴染み過ぎて

沖縄=下地島

という方程式が成り立つぐらいだ。まさかこれほどまでに下地島に来ることになろうとは、ちょっと前までは思いも寄らなかった。この季節では夏ほどの風景は望めないとわかっていても、また、ランウェイのこれほど近くで飛行機を見学できる場所がここだけではないとわかっていても、それでもはるばる下地島まで来てしまう。

沖縄病おそるべし…

 まあ飛行機で飛んでいくので伊丹も沖縄も大差はないわけだが、今回は直行便のないANAで行くので、那覇で一度乗り換えをしなければならない。列車と違って乗り継ぎと言ってもしっかり2便分とられるわけで、いくらバーゲン価格とは言ってもお世辞にも安いわけではない。が、沖縄病が蔓延している筆者達には金額はあまり関係ないらしい(^^;
 いつものように「とっといたから」と勝手に切符を予約され、「問題なし!」と快諾した(笑)

 毎度のことだが何故か旅立ち前は一筋縄ではいかない。出発前日の金曜日深夜に特別列車の撮影をしなければならなかった。

「やめろよ」と言われればそれまでなのだが

旅立ち前はテンションが高くなっているので、「ネタ」にもなるし、ついつい頑張ってしまうのだぉ 職場をソッコーで撤収後、仮眠を3hほど取って2300に家を出発。2445到着予定の特別列車を待ち受けたが、ダイヤが乱れていて、結局中央線の終電が終わってもお目当ての列車は現れてくれなかった。目的を達せられぬまま、シャッターを閉めるからと駅を追い出されてしまった。予定通り列車が来ていればもう一眠りできたのだが、0200を回ってしまっており、このまま用意して出発するハメになってしまった。
 飛行機は0645羽田発。…八王子在住の筆者には勘弁して欲しい時間だ(T_T) 八王子駅0435の羽田行きバスに乗って羽田着0550。早朝で道が空いているからこの時間に来られるが、1台でも車が転がっていたら飛行機に乗れないぞ(^^;
 同乗する阿瀬見、山崎と合流後、チェックを受けて待合室へ。今回もベルトをはずさないで金属探知器を景気よく鳴らして通ったらスリッパ初体験(笑) って、大した経験じゃなかったが(^^; ANAのプラチナレベルをGETした二人の相方ってことでラウンジも初体験。

ちょ〜えくぜくちぶ空間を想像していたのだがドトール程度だったぉ

 しかし、それでもさすがにタダビールを飲んでおしゃべりしまくってると、ちょっと浮いていた(^^;
 ラウンジから出ると、どういうわけかそこにニロの姿が。

ここ、ANAなのになんでJALに乗るお前が居る?(笑)

 時間に余裕があったから…って、そんな遠くから挨拶だけしに来るとはさすがニロ(笑) ニロはJALの宮古直行便だ。最近、筆者以外はすっかり飛行機乗りになってしまい、各自で勝手に切符をとるようになっている。

「んじゃ、宮古空港で!」

みたいに現地集合なのだ。最近、また一段と日本が狭いね(^^;

 那覇で乗り継ぐ際にもラウンジに突撃し、タダビールをいただく。さすが沖縄だけあって、ここのビールはオリオンビールだった♪ あまり飲み過ぎるとヤバイので、セルフサービスのビール注ぎマシーンにあった「グラス半分」ボタンを活用したのだが、確かに液体は半分で止まったが、泡をめいっぱい注がれて、最終的には8割ぐらい入ってきた…。「途中で停止ボタンおさないとダメだよ」 そういう事は先に言ってくれ(^^;
 乗り継いで来た筆者らよりも、直行便で先に到着していたニロと宮古空港で合流。いつものようにレンタカーを借りてフェリーで伊良部島に渡る。通過しかしない宮古島がちょっと不憫だ(笑) いつか宮古島もいろいろ観光したいとは思うのだが、どうしても気持ちが下地島に向かってしまう。
 かなり風が強く、はたして訓練機が飛んでいるのか不安だったので、一目散に下地島空港を目指す。いや、不安じゃなくてもたぶん同じ行動をとった気もするけど(^^; 空港に近づくと上空にANAとJALの機体が飛んでいるのが見えた。公開されている訓練スケジュールによると、JALのB737、ANAのB767とA320の計3機がいるはずだった。とするとJALの機体はB737のはずなのだが、「737ってあんなに大きかったっけ?」by阿瀬見。近づくとそれはB767だとわかる。双眼鏡でターミナルの方を見てみるとJALの737とANAのA320が駐機してあった。

4機だーーーー!♪

 とりあえず両社のB767をランウェイ(RW)17で撮影し、訓練が小休止に入ったところで反対側のRW35に移動。この季節は風向きの関係で夏とは逆の滑走路を使っているのだ。RW17はいわゆる下地島ショットの定番なのだが、下地島フリークとしてはRW35の方も体験しておく必要がある、というのが今回のひとつの目的でもある。…はずだぉ
 下地島は緯度経度の関係で東京よりは1h以上日の入りが遅いが、それでも1700を回ると曇り気味なのも相まって撮影が困難になってくる。最後にRW17に戻ったところで本日の撮影は終了。
 いつもの宿が取れなかったため、今回の宿はサウスアイランドというホテル。1Fがスーパーになっており、2Fの食堂には前回「肉そば」を食べに来ている。ちょっとぼろかったが島のホテルはだいたいこんなものだろう。特に部屋に期待していないので問題ないぉ うまい食堂があることの方が重要だ。
 いつものように食堂なのに飲み屋モードの注文を発し、泡盛のボトルを入れる。さすがに全部は飲めないし、飲んだらマズイだろうと言っていたのに

ハイ、お察しの通り ボトル空けました(^^;

 お約束過ぎ(^^; 阿瀬見は飲み過ぎたようで、部屋に戻って布団を敷くなり3秒でいびきをかいて寝てしまった。
 テレビをつけると新潟で大地震が起こったというニュースをやっており、それを見ながら残った3人でオリオンビールを飲み直す。

20分後…全艦轟沈

 部屋の電気はつきっぱ、TVはえんえんと新潟の惨状を伝えていた…。


 ↑上
 朝日を浴びて朱に染まる羽田空港。この時点ですでに酒が入っているのはどうかと…(^^;
(羽田空港にて 2004.10.23)

 →左
 撮影ポイントを模索中、RW35の脇道からILSアンテナと絡めてとろうとしたが、思ったよりも機体が大きく、広角じゃないと入りきらなかった(^^; あまりにもキレイに鼻と尻が切れていたので採用(笑)
(下地島空港にて 2004.10.23)


 滑走路に入ろうとするヒコーキを眺めるの図。「フェンスに向かって立って、手を後ろに組め!」と脅されているわけではない。でも、なぜ同じポーズ?(笑)
(下地島空港にて 2004.10.23)

 RW35に向かう途中に車中から撮った一枚。筆者らはさすがに慣れたが、普通の人は飛行機の離着陸をこんな風に眺めることはほとんどないだろう。観光バスが来るのもわかる。
(下地島空港付近にて 2004.10.23)

10/24(日) 下地島〜宮古空港〜羽田空港〜八王子

 えー、書くまでもありませんが二日酔いです。エエ。

自業自得

ってやつ。旅先で二日酔いになるまで飲むなよ…。
 しかし、真っ先に轟沈した阿瀬見よりも症状が重いってのが、いつもの事ながら悔しい(^^; 1hほど風呂に浸かって症状の改善を計ったが、朝ご飯は食べられず。が、吐いてみると胃液しかでてこなかったので、症状としてはたいしたことはない。筆者にとって二日酔いになるのは必然で、すっかり慣れっこだ。自分の二日酔いの状況とそれぞれの状況による対処法はほぼ確立している。さっそく処方のための牛乳を買いに1Fのスーパーへ。0830から開店しているとは、沖縄とは思えない殊勝なお店だぉ 牛乳を買うついでに、ゲテモノドリンクのチェックも忘れない。

我ながらいい根性している

 ここで、最近はちょっとやそっとのゲテモノドリンクでは驚かない筆者を驚愕させるドリンクを発見! その名は「ミキ」。そしてものすごいインパクトのキャッチコピー!

飲む極上ライス(笑)

 種別表示は「栄養食品」。なのに、裏の成分のところには「清涼飲料水」と書いてある。食品と飲料水じゃぜんぜん違うだろ! 二日酔いなのも忘れてすごい勢いでツッコミを入れていた。
 おもしろ過ぎるのでお土産用に2本購入。97円と安かった♪
 二日酔いの方は牛乳を飲んだことで吐き気は収まった。頭痛もそのうちに引くだろう。

 チェックアウトしてなにはともあれRW17へ移動。まだ時間は早いがB767はやる気満々でもう飛ぶようだ。B737はまだ飛ばない様だ。昨日筆者らの隣のテーブルで教官と訓練生が一緒になって飲んでいたので、きっと二日酔いなのだろう(笑)
 両社のB767が交互にタッチアンドゴー訓練を開始。遅れてJALのB737が、そしてついにANAのA320も訓練を開始し

ついに4機態勢!

 天気も徐々によくなってきて、みんなして景気よくシャッターを切り続けた。
 途中、さすがにちょっと飽きて双眼鏡で観察したのだが、強風でかなりあおられており、何度か危なっかしい場面もあった。うーん、こうして超望遠で覗いていると、撮影も長いレンズが欲しくなってくるなぁ。列車を撮るのには必要ないのだが、やっぱり飛行機を撮るなら300-400mmぐらいのレンズが欲しくなる。…危険だ(^^;
 あっという間に昼飯時になり、泣く泣く飛行場を離れる。
 宿の2Fの食堂で、野菜がめちゃ乗せされた肉そばをいただき、伊良部島を一回りして港へ。
 今回は一泊二日と、沖縄に来るにはあまりにも短い日程だったが、やっぱり沖縄はいい♪
 夏、また来よう!

とか言いつつ、その前に来ちゃう予感が…(^^;


※「ミキ」後日談
原材料に米・もち米とあるだけのことはあって、結構普通に飲める味で、研究室の連中にもそれなりに好評だった。ちぇ〜(笑)


 離陸するJAL B767-300。ターボファンエンジンの排気ジェットがはっきりと見える。ジェーーーーーーッッット!
(下地島空港にて 2004.10.24)

 相変わらず怠慢なA320。前回も今回もなかなか飛ばなかった(^^; 沖縄といえどもこの季節では太陽の高度は低く、逆光で撮ることが多かった。雲も多く、数少ないキラーン!ショット。
(下地島空港にて 2004.10.24)


 ↑上
 関東の空に較べると青いが、それでもやはり秋を感じさせる空を、轟音と共に横切っていくJAL B767-300。毎度の事ながら写真にすると迫力がない(T_T) 目に勝るものはなし。
(下地島空港にて 2004.07.03)

 →右
 夕日を背に宮古を去るANA B737-500の窓から。飛行機から見る世界は異質で美しく、感動すら覚える。
(宮古−那覇便にて 2004.10.24) 

2004.10.31記