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鋼の翼に夢とロマンを乗せて飛び立つ巨体。深い青い空間は宇宙に最も近い場所。 知らない場所、初めての街、さまざまな出会いが空の向こうにある。 シャレてる暇はない。さあ、出発の時間だ! |
X-04号 2003.11.14-11.16 |
琉球エアコミュータ(RAC)のBN2 Isrander。RACのブルーとイエローのカラーリングはなかなか素敵だ。9人乗りの小型機で、なんと9人目は副操縦士の席に座れる(笑) 嬉しそうに写真を撮ってるニロ(右)と生活の足として利用している島民(左)。 (那覇空港にて 2003.11.16) |
BN2(中央)とB747(奥)。この大きさの違い! BN2はパイロットを入れても10人乗りなので、びっしりとついているB747の窓ガラス約5つ分しかない。 (那覇空港にて 2003.11.14) |
11/14(金) 八王子〜羽田空港〜那覇空港〜那覇
「○○に乗るためだけに××に行く旅」企画第2弾BN2 Islanderに乗るためだけに沖縄へ行く旅(笑)
というわけで3日間の旅ではあるが、本番はアイランダーに乗れる3日目。他の2日間は例によってな〜〜んにも予定を立てていない(^^; 発案者はもちろんニロ、道連れは阿瀬見とわたりさん。
1日目からしてどうでもいいというやる気のなさが現れており、羽田を昼前に出発する便。まあ、3時に家を出なければならない始発よりは楽でいいのだが。行きはANAのB747-400。相変わらず陸側(進行方向右側)の窓際縦4列を占拠している(笑) 写真は載せていないが、今日も富士山が綺麗に見えた。11月だがまだ山頂が雪をかぶっている程度だ。
那覇空港で荷物を受け取って早速展望デッキへ移動。
那覇空港は航空自衛隊と民間が同じ滑走路をを使っており、展望デッキからでもたくさんのP3Cが駐機されているのが見える。下地に行ってからすっかり好きになったB737-400やらアイランダーやらに加え、F4なんかが編隊で離陸していったりと、撮影に夢中になっているうちに夕方になる(^^;
ちなみに、阿瀬見以外の3人は*ist D。デジカメの威力を発揮しまくりだった。
宿に入って、市場を見学ついでに食事をする。今回も買った魚をさばいてもらうというサービスはこわくて利用しなかったが、なかなか店の雰囲気がよくて、ラフターをつまみにオリオンビールをガンガン飲んだ。いやー、沖縄にいるってだけでワクワクするな♪
おなじみANAのポケモンジェットB747-400。ピカチュウが自衛隊のP3Cの群れに手を振って離陸していく。
(那覇空港にて 2003.11.14)
ゴーヤ、シークァーサーなど沖縄ならではの食材がならぶ店先。安いんだかどうだかさっぱりわからない(笑)
異国に来たみたいで市場を回っているだけで結構楽しい♪
(市場にて 2003.11.14)
11/15(土) 那覇−ひめゆりの塔−首里城−那覇
昨日の帰りに見つけたレンタカー屋に車を借りに行く。予約?なにそれ?(笑)
借りられなかったらまたその時考えればいいやと軽い気持ちで問い合わせると、運良く1台あった。サターンってだけでも「おお!(笑)」という感じなのに、のステーションワゴンタイプなんて初めて見たよ(^^; っていうか、存在すら知らなかったよ…。
このメンツだと運転手は筆者になってしまうわけだが、まあ車の大きさなんてどれでもなんとかなる、ってことで借りる。
相変わらず沖縄のレンタカー屋は車の傷のチェックやらが適当。傷の位置が記入されてる紙でさえ、筆者が言わなかったらくれなかった(笑)
車を借りたところでどこに行こうかという相談をするぉとりあえず空港行こう
はい、もう処置なしですな(^^;
というわけで、那覇空港からちょっと離れた撮影ポイントへ移動する。展望デッキとは違った角度で絵が撮れるので、こういった撮影ポイントは結構好きだ。下地島のには及ばないが、ここの誘導灯も絵になる。
適当に撮影したところでひめゆりの塔に出発。といっても、2時間経過してるわけだが(^^;
沖縄本島にまともに来たことがあるのは筆者だけで、ニロは幼少の頃に来たような記憶があるという程度、あとの二人は初めてということで、普通の観光地にいくことにしたのだ。ひめゆりの塔には筆者も行ったことがないのでこいつを先に行く。
ひめゆりの塔自体は特にたいしたことなく、献花をしない筆者らはほとんど素通りしたぉ
が、資料館が濃すぎた。歴史的事実がいろいろ説明されている普通の資料館なのだが、一番奥にあるひめゆり隊の人たちの文集がすごかった。感想や脚色はほとんどなく、ただ淡々とその時の状況を日記のような感じでつづってあるのだが、そのものすごい状況といったら…。もう人間としての尊厳なんて存在しない。原爆資料館の文集もすごかったが、ひめゆりの方は「戦闘状態にある」という点で切迫している。
今現在も世界中で戦闘が行われており、こういう悲惨な状況にたくさんの人たちがある。
残念ながら、というよりも幸せなことに、筆者らは戦争の悲惨さは知識で知るのみだ。だが、間違いなく平和の体験者である。こんなバカな旅ができるこの平和を尊いものだと言うことをしっかりと胸に刻むべきだと思った。
文集を片っ端から読んでいたので、他の3人をすっかり待たせてしまった。阿瀬見はそれなりに見学していたが、他の二人にはちとつまらなかったか…。
ともかく、筆者はもう胸一杯になってしまい、もう他の観光などどうでもよくなってしまった。
とはいえ、まだ帰るには早いので、本島に来たら見ておかないとイカンだろうということで首里城へ。「おせんみこちゃ」に妙なリアクションをかましつつ見学(笑) まあ「観光地なんてこんなもん」というありふれた感想で首里城見学を終える(^^;
車を返すにはもうちょっとだけ余裕があるということで再び向かう空港…
はい、ここは呆れるとこね(笑)
暗くなるまで撮影(^^;
↑上 JTA B737-400 マンタくん。やっぱり旧色は味がある。沖縄はイイ!
(那覇空港付近にて 2003.11.15)
→右
飛行機を待つ阿瀬見。阿瀬見の視線の先に空港がある。オレンジ色のライトが誘導灯。
阿瀬見のチェックのシャツはデジカメに対する挑戦か!? 見てわかるとおり、デジタルの負け。
(那覇空港付近にて 2003.11.15)
←左 首里城付近にある有名な石畳の道路。斜陽を浴びて趣ありまくり!(笑)
(首里城付近にて 2003.11.15)
↑上
青空と夕焼けのコントラストが美しい、日没時の那覇空港の誘導灯。画面の真ん中にある橋みたいなのが誘導灯。
本島に沖縄の空はすばらしい。本土とは何かが違う!
(那覇空港付近にて 2003.11.15)
11/16(日) 那覇−粟国島−那覇−羽田
さあ、いよいよメインイベント当日。天気は今ひとつだが、心はうきうき♪
琉球エアコミュータが離島便として使っているBN2 Islanderは、9人乗りの小型機で、なんと9人目は副操縦士の席に座れる素敵な機体(笑) もっともこの9人目の席はよっぽどのことがない限り客を乗せないようだ。そう、客は席を選べない。席を決めるのは搭乗日当日、搭乗客の体重を計って決められる!
小型機なのであまりバランスが悪いとうまく飛べないのだ(笑)
空港でチェックインし体重計に乗る。どうやらこの体重計、99kgまで計れないらしく、わたりさんは「測定不能」であった(^^;
筆者の席は4A。後ろから2番目の左側、パイロットの3つ後ろである。アイランダーの側面には窓は2つしかなく、ひとつはもちろんパイロットのところにあって、2の列の人もよく見える。もうひとつが4のところにあって、4が最高、5の列はちょっと見えるという感じだった。なかなかラッキーだ♪ 席の指定を受けたとき、係のおねーちゃんに「やっぱり1B(副操縦士の席)は空いてるんですね」と言ったら笑われた(笑)
アイランダーはもちろんブリッヂから乗り込めるわけはなく、バスで飛行機のところまで連れて行かれる。近くで見るとさらに小さく見えるアイランダー。…バスと同じぐらいだよ、このひこーき(^^;
アイランダーへの乗り込みはワゴン車のそれとよく似ている。列ごとに呼ばれて詰め込まれていく。のんびり写真を撮っていられないのが痛い。
なーんの説明もなく、さくさくと動き出すプロペラ。そして走り出すと本当に車のようだ。筆者の持っている飛行機の搭乗経験とはまったく違う乗り心地(笑) 「よしいくぞ!」という緊張の高まりも何もないまま、パイロットはタクシーを転がすかのごとくこともなげにフルスロットルに入れてアイランダーを飛ばす! そう、これはバスやタクシーに近い乗り物だ!
東京タワーの展望台ぐらいの高度(見た目から推定ぉ)ぐらいで粟国島へ向かう。雲の上に出ないので相変わらず曇りのままだが、それでも南の海は綺麗だ。まるで遊覧飛行のようだ。
で、件の副操縦士の席だが、目の前に計器があり、操縦桿が揺れている。よっぽどのことがない限り人は乗せないようなのだが、「操縦桿に手を触れないでください」という貼り紙が、客を乗せているという事実を物語っていた(笑)
粟国島へのアプローチ。もちろん自動操縦なんてものは付いてないのでパイロットが手動で降ろす。たぶんドキドキワクワクしているのは筆者らだけで、パイロットや島民には日常なのだろう。これまたあっさり成功。まあ失敗されちゃうと復路でアイランダーに乗れなくなってしまって困るのだがぉ
粟国島のターミナル…いや、ターミナルなんて呼んでいいのかどうかわからない建物。地方の「3年前から無人駅になりました」なんて駅の規模と同じぐらい。屋内には3人ぐらいしか座れないんですが(笑) 粟国島空港という字も一部落っこちてしまっている…。
次の次の便で本島に戻るわけで、粟国島で何かをする時間はない。そして、もちろん、その時間をどうやって潰すかも一切考えてない一行(^^; とりあえず海に出ようということで歩き出す。
飛行機から見たときは小さな島だと思ったのだが、歩くと結構広い(あたりまえ!)
トウキビ畑の中の農道を歩くこと30分、ようやく浜に到着。「行ってよし!」との許可が下りたので浜辺の生物を探しに出かけ、カニとの激闘を楽しんだ。
帰りは2B、副操縦士の後ろの席だ。もちろん、今回も1Bは空席。
途中、雨が激しく降ってきて、パイロットが目印の島を賢明に探していて、ちょっとドキドキワクワクした(笑) この席からだとアプローチはほぼパイロットの視点で楽しめる。パイロットっていうのはもっとよく見えるもんだと思っていたのだが、意外と視界は悪いことがわかった。パイロット、身を乗り出して空港確認してたし(^^;
昨日の撮影ポイントの上空から進入し、無事に着陸。あ〜、飛行機って楽しいな!
帰りはJALのB777-200。夕焼けの羽田空港に降り立った。
また一段と飛行機が好きになった、大満足のBN2ツアーであった♪
アイランダーの機内。特に電子機器を使っちゃいけないと言われてないので撮影したのだが…。右の前にいるのがニロ、左は前からパイロット、わたりさん、阿瀬見。狭いので阿瀬見とかはつらそうだ。本当に車ぐらいの広さしかない!
(那覇空港にて 2003.11.16)
アイランダーの窓から見下ろした無人島。どうもこの島を目印に飛んでいるらしく、ここで方向を変えていた。帰りはこの島の上空を旋回して時間調整を行った♪
アイランダーのタイヤは飛行中も出たまま。というか、たたみようがない(笑)
(那覇−粟国島航路にて 2003.11.16)
粟国島の浜辺で筆者と激闘を繰り広げたカニ。甲殻の幅がだいたい12cmぐらいある。この手のカニに挟まれると、泣いちゃうぐらい痛い!
(粟国島にて 2003.11.16)
帰りの便、粟国島空港で発行された搭乗整理券。自分の席が○で示されている。もちろん、アイランダー専用だ!
(粟国島空港にて 2003.11.16)