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鋼の翼に夢とロマンを乗せて飛び立つ巨体。深い青い空間は宇宙に最も近い場所。 知らない場所、初めての街、さまざまな出会いが空の向こうにある。 シャレてる暇はない。さあ、出発の時間だ! |
X-03号 2003.07.12-07.13 |
・YS-11のいなくなる日 〜YS-11退役〜 YS-11.txt ←今回から載せることにした、出発前に作成した旅程メモ
国産旅客機YS-11。戦後、飛行機開発の再開が認められ、作られた待望の国産機である。技術立国として、何でも作れるというのはとても大事なこと。コストがどうとかいう問題ではなく、作れることに意義がある! (新千歳空港にて 2003.07.12) |
退役記念塗装の「さよならYS-11」ロゴ。 このロゴの入った退役記念ダイキャストモデル(数量限定)は売り切れていた。 (新千歳空港にて 2003.07.12) |
07/12(土) 八王子〜羽田空港〜新千歳空港〜女満別空港
つい先日沖縄に行ってきたばかりだが、こんどは北海道に行くことになった(笑) 例によって「たびてつ」ではないが、番外編としてお送りする。
この夏でANKの所有するYS-11が引退するということで、YS-11に乗るためだけに北海道に行くという、とんでもない企画だ!
なお、今回から貼り付けてある写真のオリジナルサイズを800x600にした(従来は640x480)。そういう風にHTMLを作っていないのでつついても拡大されたりしないが、右クリックして「画像を表示(ネスケの場合)」とかを選ぶとオリジナルサイズを見られる。FZ1でならこのサイズでも十分見られる画像が撮れる。まあHPに貼り付ける画像としては無駄によいわけだが…(^^;
今回も例によってニロ企画のため、前日までまったく何も用意していなかったのだが、飛行機の便を確認するとかなり時間に余裕があるようだ。この空き時間に何かできないだろうか、そう考えて時刻表をめくってみた。特に2日目の空き時間をどうするかが問題だった。見かけ上半日が空き時間になっているわけだが、新千歳空港というのは札幌まで30分以上かかる。余裕を持って片道1時間で計算すると空き時間は6時間。この時間で観光できなくもないのだがいまいちだ。登別の温泉にいくとなると帰りの電車の都合で向こうにいられる時間がちょっと足りない。
どこに行くにも時間が足りず、結局事前の計画はよい案が浮かばなかった。そもそも前日に時刻表をめくっても遅すぎるのだ(^^;
今回は羽田発の飛行機の時間が遅い。いつも始発に近い時間に羽田に向かっているため、11:15羽田発というのはすごく遅い時間に感じる。しかし、1時間前に空港に到着することを考えれば、一般人的にはこれが普通の時間だと言えるだろう。
ゆっくり出発してもよかったのだが、今日は165系の特別列車「懐かしの急行かいじ号」が運転されるため、こいつを見ながら羽田に移動することにした。
ちょっと早めに準備が終わったので中央線でも撮影しつつ行くことにし、西八王子から八王子までの駅間を撮影ポイントを探しつつ徒歩で制覇。出発早々無茶をした(^^;
時間に余裕を見て家を出たはずなのに、1時間以上歩いていたので、目的のかいじ号に間に合わなくなるところだった…。
今日は高尾駅で東西線の301系のラストランがあったり、車両展示などをしている関係で、カメラを持ったそれっぽい乗客の姿もちらほら。おそらく朝一でそちらを見た後、筆者と同様に「懐かしの急行かいじ号」を見に行く算段であろう。
筆者も時間があれば高尾駅の車両展示も見てこようと思ったのだが、あまりにも時間がなかった。っていうか、どういう時間計算でそういう考えをしていたのか自分で疑問に思う。西八王子−八王子区間をなめすぎていたようだ。
新宿駅で降りると、かいじ号が入線するホームはすでに人がたくさん並んでいた。最初は何かの冗談かと思ったのだが、どうも撮影ポイントを確保するために並んでいるようだ。まだ列車が入線してくるまで20分以上あるというのに、駅員が列の整理をしていた。
他も同じような状況だとは思ったのだが、一応ホームの端から端まで見てみる。
…まあやっぱり同じだったが。
ホームの東京よりは連絡橋の陰になっていて光線の具合が悪い。なーんて場所を決めあぐねているうちに列車が入線してきてしまった。列を見てすっかりやる気がそがれていたため、適当に撮影でもしようかと思ったら、ものすごい人混み!どこからこの人数がわいて出たんだ!?
ホームを埋め尽くす人人人…。停車した列車の先頭車両には駅員の張ったロープを越えて人が撮影をしている。そしてその撮影位置に行こうとする人と出ようとする人とで身動きが取れなくなった…(^^;
「撮影の終わった人は交代してください」「一人15秒でお願いします!」切実かつ微妙に自己中なシャウトが飛び交うが効果なし。必死に頑張ってる駅員が哀れだ…。
デジカメの利点を活かして、手を伸ばして勘で撮影。ようやく脱出に成功して反対ホームへ移動する。…が、所詮ここも同じだった(^^; もう適当に撮影をしてすぐに中央線に飛び乗る。
ふう、ひどい目にあった(T_T) いつもイベント列車に乗りに行っていたりするが、こんなに混雑したことはない。が、それは地方まで乗りに行っているからだと気づく。都内ではこんなに混んでるんだなあ。
そういえば山形新幹線の開業した日もホームはすごい混雑になっていたっけ。
てつの人でもそうそう地方へ撮影に出かけられないのが実情なんだろう。実際、妻子持ちだったら毎月どこかに旅に出られるわけもない。というわけで、イベント列車は旅先に限るな…。
羽田で2人と合流。今回はニロと阿瀬見だ。てっきり山崎もいるもんだと思っていたら、なにやら今回は来れないとのこと。それにしても集合場所が展望デッキってのはどうよ?(笑)
ニロはずいぶん前から展望デッキにいるような話をしていた。だが、今日は天気がいまいちだったのでカメラは出していなかった。航空無線を聴きながら、飛行機の離発着を眺めていたのだろう。筆者もそうだが、この手の人種は列車や飛行機を眺めているだけでも幸せになれる(^^;
いつものように金属探知器をならして搭乗手続きを済ませる。みんなもフィルムの目視チェックを受けて抜けてくる。さすがに慣れたもので時間も読めるようになってきた。
今回の搭乗機は直前に機材(機体のこと)の変更があって、B777-300からB747-400Dに変わってしまった。「せっかく機種で選んだのに」と機材の変更にニロが不平を漏らしていたが、機材が変更されてもなお全員窓際を確保しているあんたはエライ(笑)
B747には2階席があるのだが、今回はその窓際。全員席はばらばらだが、窓際が取れるならそれでもいい。飛行機は列車と違い、みんなでわいわい行くような乗り物ではない。飛行機の中には「旅のひととき」っていうのはあまり存在できないようだ。やっぱりボックスシートにならないとダメだねぉ
2階席は窓の手前に荷物を入れるスペースがあって、窓がちょっと遠い。圧迫感がなくて他の人にはよいのだろうが、筆者らにとってはこのスペースがなんとも邪魔である。必死に窓にかじりついてる姿は結構変かも(^^;
東京の天気はいまいちだったが、新千歳空港は青空だった。少々雲が出ていたが、写真的には雲があった方が好みだ。
さっそく新千歳空港の展望デッキへ。前回乗り放題で来たときには冬季閉鎖中だったので入ることができなかったのだ。筆者は随分と新千歳空港に来ているものの、よくよく考えたら展望デッキに上がるのは初めてだった。
筆者のモットーは「冬は北へ、夏は南へ」であるからして北海道には冬しか来たことない(笑)
展望デッキに上がり、一行がカメラの準備を終えた途端、いきなりYS-11に遭遇!
ちょうど滑走路に向かってタキシングをし始めたところだった。もうそうなったら撮るしかない。そのままアニメーションGIFが出来上がりそうな勢いでシャッターを切りまくる。こういうときは躊躇してはいけないのだぉ
YS-11は筆者らの目の前でターボフロップエンジンの力強い音を響かせながら離陸していった。それにしてもさすが1200mの助走で飛べるだけあって、他の機体と違って飛び上がる位置が遠い…(^^; でものろいので撮影しやすい(笑)
新千歳空港は飛行機の離発着も多く、結構いろいろな機種が来るので40分ほど撮影。滑走路の向こうに小さくではあるが列車が見えるのが密かに筆者のお気に入りだ♪
昼ご飯にいくら丼をいただき、あとはYS-11を待つのみだ。しかし、YS-11まではまだ2時間ほどある。が、札幌に観光しに行くほどの時間はない。他の二人はだらだらとしているというので、筆者は一人で南千歳駅へ列車の撮影に出かけることにした。
目的はトワイライトエクスプレス。ちょうどこの空き時間に南千歳駅に来るのだ。前回の乗り放題旅の時には列車遅延により撮影することができなかったので、今回それを補完しておきたかったのだ。また、トワイライトエクスプレスは本州では東北でよく見かけていたのだが、夜行列車であるが故に、遭遇はいつも深夜であるためにまともに撮影できたことがないのだ。
トワイライトエクスプレスは寝台特急だがブルーではなくダークグリーンの車体である。ちょっと異色な存在なのだ。
新千歳空港から南千歳駅までは一駅、7分の道のりだ。航空機のチケットをバーゲンフェアで買うと、その半券を見せることで特急まで乗り放題の切符が3000円で買えるということだが、さすがに一駅しか乗らないのにこれを使うこともないだろう。
普通に自動券売機で切符を買う。う、南千歳駅まで片道300円もするのか!
何となく損した気分になっていっそのこと3000円で乗り放題の切符を買ってしまうか!?
などと早まりそうになったが、ここは押さえて300円の切符を購入。←あたりまえだ!
いや、もう少し時間があれば、とりあえず特急に乗って、行けるところまで行ってまた特急で戻って来るという、無意味かつ有意義な使い方もあったのだが(^^;
今回は撮影が目的だったのでやめておいた。
時間を計算していったので、すぐにトワイライトエクスプレスが来る。
いきなりキハ40がいて、思わず飛び乗りそうになったが、トワイライトエクスプレスを撮らねばならないので写真を撮るだけにしておいた。ああ、飛行機もいいけどやっぱり汽車のほうがいいなぁ。
南千歳駅は前回撮影しているので、撮影ポイントは熟知している。少々逆光気味になるが、これはどうしようもない。入線する番線を確認し、以前撮影したポイントでカメラを構える。
やってきたトワイライトエクスプレスはDD51の重連に牽かれてやってきた。北斗星やカシオペアを牽いているのと同じ、ブルーのDD51であった。太陽の下で見るダークグリーンの車体はなかなか渋い。真っ白なJRのロゴが妙に目立っていた(笑)
このあとは特にめぼしい列車も来ないので、そうそうに空港へとって返す。これで往復600円というのはやっぱり納得がいかない。しかも、南千歳駅では改札を出ていないため、行きに買った切符をそのまま持っているのだ。入場券で入って撮影して帰ってきても実際にはわからないだろうが、そこはてつとして正規運賃を払うのは当然のことだ。筆者も当然申告して帰りの300円を払った。…でもやっぱ高いよなぁ(^^;
しばらく時間をつぶして、いよいよYS-11タイム。ようやく今日のメインイベントである。物好き以外の何者でもないな(^^;
YS-11のいるところへはバスで移動する。
YS-11の扉には折りたたみ式のタラップがついていて、これが地面まで降りてくる。このタラップは備え付けなので、扉に直接連絡橋をつないだりすることができないし、連絡橋のほうもこんな小型機につなげられるようにはできていない。飛行機好きには逆にコレが嬉しかったりするのだが(^^;
バスを降りてさっそく撮影開始。「さよならYS-11」のロゴが入った機体を黙々と撮影する。他にも同じ目的の人が多数いて、みな写真を撮る撮る撮る(笑) エンジンに近づきすぎた輩が係員に注意されるほほえましい場面もぉ いやー、筆者もその昔エンジンに触ろうとして怒られたっけ(^^;
例によって筆者らは窓際の席なので、本当はさっさと搭乗しなければならないのだが、結局最後の最後まで撮影をしていた(^^;
席は右翼後方の窓際に縦3列。筆者が一番翼に近い位置だった。プロペラはあまり見えないが、排気口やフラップがよく見える。幸い、通路側の客がまだ来ておらず、迷惑をかけることなく座ることができた。どうやらツアー客が半分ぐらいの座席を占めているようなのだが、これが丸ごと遅れていて結局離陸時間が遅れることになった。
YS-11の機内は2x2のシート配列で、機体が小さいだけに結構狭い。ジェット旅客機にあるような頭上の荷物スペースが存在しない。手荷物はすべて前の座席の下に押し込む形になるため、たくさんの荷物を持っていくことができない。筆者らは荷物が少ないので問題ないが、知らずに乗ってしまうと荷物の置き場がなくて途方に暮れるので注意されたし。まあ、どうしても荷物の置けない人はスチュワーデスが預かってくれるのだが…。
ちなみに、頭の上にエアコン(というか、ただの冷風装置?)やら読書灯やらのパネルがあるのだが、ここに客室乗務員、いわゆるすっちーを呼び出すボタンがついているのだが、「スチュワデス呼び出し」とかなり古風な表記になっていて笑える。
人が乗り終わったところでエンジン始動。まずは右のプロペラが動き始め、完全に回転数を上げた後に左のプロペラが動き出す。機内にはものすごいエンジン音と振動が伝わってくる。なんかすごい!
ジェットでもなぜ飛ぶのか不思議なのに、プロペラで飛ぶなんていまいち信じられないが、YS-11は躊躇なく滑走路へと移動していく。そしてエンジンの爆音が大きくなって助走開始。
おお、それなりにいい加速するなぁ、と思っていたらいきなり離陸!助走距離みじかっ!
ジェットではとても飛び立てないようなスピードでもうタイヤが地面から離れている。なんかちょっと頼りない感じがするのだが、機体はちゃんと上昇していく。
空港上空で旋回するときも、妙に機体が不安定でパワーのなさを感じさせるが、このふわふわしたところが飛んでいるんだなぁと実感させてくれる。でも、久しぶりに落ちるかもと思った(笑)
上空に上がると積乱雲がもくもくと立っていて、その横をかすめるように飛んでいく。YS-11のようなプロペラ機では高いところを飛ぶことができないために、積乱雲を迂回するようなコースをとる。積乱雲があるということは大気が不安定だということで、よい眺めとは裏腹に危険だったりする。
実際、かなり揺れる。一度などは機体が大きく高度を下げ、「めりっ!」という明確にやばい音が聞こえた!
筆者らはよろこんだが、たぶん今ので生きた心地がしなかった人も相当数いると見た(^^;
そんな感じで、終始スリリングなフライトも女満別空港に着陸して終了。いやー本当に「飛行機」という感じだった。
YS-11が定位置に止まり、エンジンが停止する。爆音が鳴りやむと機内は静寂に包まれた。まさに音ひとつしないとはこのことだ。えーと、しゃべっちゃいけないのかな?(^^;
なんか雰囲気がそんな感じだったので、誰もが無言で座っている。普通シートベルトをはずす音とか席を立つ人とかがいるものなのだが、機内は相変わらず静まりかえったままだ。
扉の開く音、そして折りたたみ式のタラップが伸びる音が無音の機内に妙に大きく響く。
すっちーのアナウンスが入ってようやくみんなの金縛りが溶け、音が戻ってきた。
とても不思議な60秒だった(笑)
女満別空港ではお迎えのバスはなく、空港ビルへは滑走路を歩いて行く形だ。もっとも機体とビルの間は100メートルちょっとしかない。曇っていて撮影には今ひとつだったが、それでも夢中でシャッターを切る。
地方空港だからか、それともYS-11の引退が近いからか、係の人がとても親切に撮影させてくれた。ちょっとフレームに入らないな、と思っていると、パイロンを後ろにずらして「もっとこっちに来てもいいですよ」と言ってくれる。旅先でこういう親切にあうと、些細なことなのだがとても嬉しいものだ♪
「ぶ〜〜〜ん」と独特のエンジン音を響かせ、YS-11が新千歳空港に戻っていくのを展望デッキから見送って本日のYS-11は終了。明日までさようなら(笑)
宿はこのあたりでは珍しい温泉のある宿。結構有名らしい。
宿泊したのは別館のほうで、今は基本的にこちらを使っていて、古い本館の方は温泉だけという感じだ。温泉は露天風呂と内湯。この露天風呂、屋根のある部分が少なく、まさに露天という感じだ。腰の深さまであるために、ちょっと浸かりにくいのだが、岩に腰掛けるなどして調節する。天気がよければ星がよく見えてさらにすばらしいと思われる。ただ、ちょっとぬるい(^^; まあ、ぬるいぶん長い間入っていられるというものだ。
いつもどおりビールを飲んだりなんだりして、さくさくと就寝。飛行機に乗るのってなぜだか体力を消耗する…。
YS-11とキハ183系。たぶんスーパーほくとだと思われれる。この機体は休憩中で実際に乗ったのは違う機体。最大望遠でなおかつトリミングしてるため画質的にはかなり厳しい…。トップの写真になり損なった一枚。
(新千歳空港にて 2003.07.12)
滑走路を歩いてYS-11に乗り込むの図。タラップは機体に内蔵しており、自動で折りたたみできる。というわけで、乗り込むときは滑走路から直接タラップを上がることになる。エンジンが近くで見られて幸せ♪ なお、近づきすぎると係員に怒られるので注意!(笑)
(新千歳空港にて 2003.07.12)
JAL ダグラス(マクダネル・ダグラス) DC-10。トライスターが退役してもう3発機は無い物だと思っていたのだが、見ての通りこいつは3発機。トライスターとほぼ同時期に就航した物らしいので3発機は全部トライスターと勘違いしていた模様。ああ、3発機はかっこいいなぁ☆ しかし、こいつも2005年に退役予定(T_T)
(新千歳空港にて 2003.07.12)
ANA B767-300 USJ塗装機。1機しかないのでそれなりにレアらしい。
(新千歳空港にて 2003.07.12)
トワイライトエクスプレス。DD51重連。東北で見かけるときはいつも夜で撮影できないので、ちゃんと写しておきたかった。わざわざこいつを撮影するために南千歳駅まで往復した(^^;
(南千歳駅にて 2003.07.12)
キハ40 708 北海道塗装。この塗装は雪景色よりも夏の風景の方が似合う気がする。「うおー!キハ40やっぱりかっこいい!」と思わず飛び乗りそうになった(^^;
(南千歳駅にて 2003.07.12)
07/13(日) 女満別空港〜新千歳空港〜丘珠空港〜新千歳空港〜羽田空港〜八王子
目が覚めるとちょうど朝風呂にはいい時間。ニロと阿瀬見は起きているような起きていないような雰囲気。筆者は朝風呂派なので、布団は一番出入り口に近いところを陣取るようにしている。二人を起こさないようにこっそりと露天風呂へ。
泊まり客が少ないのか、風呂は貸し切り状態だった。気をよくして露天風呂を堪能する。
ただ、今朝は霧雨が降っていた。晴れ男の面目丸つぶれである。下地島で晴れ男パワーを使いすぎたのかもしれない(笑)
さすがに網走に近いだけあって、札幌なんかと比べると一段と寒い。出ると寒い、使っていてもぬるいという中途半端な状態で、それでもだらだらと入浴。なにげにだらだらと風呂にはいるのは好きなのだ。
ダラダラしていたら阿瀬見とニロがやってきたが、上がったのは筆者が一番遅かった(笑)
朝食後、布団に転がってうだうだしている二人を放って、散歩に出かけることにした。どうやら二人は空港以外の場所を見る気はないようだ(^^;まあ、こっちも列車の撮影に行くだけだがな!(^^;
宿から女満別駅まではすぐだということなので、ちょうど列車の来る時刻が近かったのでカメラを持って出発。
宿を出て驚いたのは、すぐ裏手に網走湖があったことだ。昨日は宿の外に出なかったのでまったく気づかなかった。網走湖畔はキャンプ場になっており、この寒いのにたくさんのキャンパーが利用していた。
岸に沿って歩きつつ駅を探したのだが、それらしき建物も看板すらも見つからない。いよいよ列車の時間が迫ってきて、焦って走り出す。随分と走ってから、あまりの遠さにさすがに不安になって立ち止まる。徒歩数分という距離はとっくに過ぎている。どう考えてもこっちじゃないっぽい。と、その時、遠くで警報機が鳴る音が聞こえてきた。今来た道からは線路は見えなかった。とすると踏切があるとしたら駅のすぐ近くである可能性が高い。特にこういうローカル線ではそうだ。
聞こえてくる方角に駅があるはず…って、やっぱり行き過ぎてるじゃん!
後ろから聞こえてくる警報機の音を頼りに、慌てて今来た道を走って戻る。
半分以上戻ったところで、ようやく音の出ている場所が明確にわかった。こんなに宿に近いのか。
私道だと思って見過ごした道を曲がると、立派な建物があった。さっきは私道とホテルだと思っていた物が、実は女満別駅だったのだ…。まさかこんなに立派な建物だとは予想外(失礼!)
改札のない側だったのでそのままホームに飛び出し、入線してきたキハ54を撮影。かなり息を切らせていたため、手ぶれしないようにするのが一苦労だった。運転手がちらりとこちらを見、筆者に乗る気がないことを確認すると列車は発車していった。いやー、走ってきたから乗るんだと思ったんだろう。紛らわしいやつだな(^^;
列車を見送ってから女満別駅を改めてみてみる。駅舎は煉瓦ふうな大きな建物で、どうやら図書館が併設されているために大きいようだ。地方の駅でたまに見かける形態だ。列車の待ち時間に本を読めるという発想は、けっこう間違っていないと思う。
ホームの横には昔の貨車が留置してあり、「ぶたぬきつねこ」と名前が付いていた。最初、なんのことかわからなかったのだが、
「ぶた」「たぬき」「きつね」「ねこ」のしりとりになっているのである。4両の貨車のドアにはそれぞれの動物のイラストが描かれていた。貨車がおいてあるだけならそれほどインパクトはないのだが、このしりとりでつけられた名前が印象的で、しばらく脳内で「ぶたぬきつねこ」がぐるぐる回っていた(^^;
チェックアウトの時、筆者がペットボトルのアクエリアスを飲み終えたところ、宿のおばあちゃんが温泉水をいれてあげるといいだした。ここの温泉の水は飲用でかなり効果があるようで、汲みに来ている人を結構見かけた。おいしくて思わずおかわりした朝のコーヒーもこの温泉水で入れてあるそうだ。
それなりによい水なのかもしれないが、あいにくと筆者は水はあまり飲まない。味がしないので好きではないのだ。それに、これから飛行機に乗るってのに、荷物を増やしたくはない。遠慮しているとおばあちゃんはしつこく水の良さを説いてくれる。おばあちゃんは90才を越えているそうなのだが、とても若く見える。その秘訣がこの水だという。ほおほお、そりゃすごいざますね〜と心の中で適当に相づちを打って、丁重にお断りしたのだが、おばあちゃんはなんとしても水を持って帰らせたいらしい…。こりゃ何を言っても無駄だ…
諦めて温泉水をいただいていくことに(T_T) なんとかカバンに入った物の、やっぱり重い…。
我らがYS-11は今、新千歳空港から女満別空港へ向かっているところなので、その着陸の勇姿をカメラに納めなければならない。気合いを入れて展望デッキへ。うぅ…寒い!!
気温が低く小雨がぱらつき風も冷たい。7月とは思えない寒さだ。寒いだろうと予想はしていたが、ここまで寒いとは…。一応長袖を着ているのだが、これは上着が必要な寒さだ。北海道を甘く見ていた。
それでも飛行機が来るとフェンスに張り付いて写真を撮ってしまうのが悲しいサガだ(^^;
寒さによる震えで手ぶれしないように気をつける。心頭滅却すれば…、というよりカメラを構えれば…か。この時羽田からの直通のJAS便がすでに遅れていた。その遅れた理由が「交通混雑のため」というのだが、他に離発着する機など一機もない
ニロの話だと、女満別の管制が混んでるというわけではなく、もうひとつ上の管制センターが混雑しているとのこと。女満別空港のような小さな地方空港だと持ってるレーダーも小さく、管制できる区間も自分の空港だけで、道東エリアなどの広いところはより大きなレーダーを持ってるところの管轄らしい。このあたりだと釧路空港?
女満別空港は発着がめちゃめちゃ少ないので展望デッキにいても撮影する物もない。かといって、YS-11がいつ来るかわからないし、なにより一度出てしまうと展望デッキへの入場料50円がもったいない!
というわけで、半ば意地になりながら展望デッキ入り口のわずかな室内で筆者ら3人は震えながらYS-11を待つことになった。
そんな寒さの中、30分遅れで羽田からのJAS便が到着。これに引きずられてYS-11も大幅に遅れるかと思いきや、そのすぐ後に筆者らの乗る、YS-11が小雨の中を着陸してきた。機体が小さい上にこの天気ではまともに撮影できようはずもないのだが、それはそれ、ばしばしとシャッターを切る(笑)
と、こうしてはいられない。なにしろ、その機体に乗らないといけないために、急いで搭乗口へ。さすがに時間がないので今回ばかりはベルトをはずして金属探知器を通ることにした。初めて金属探知器をならさずに通り抜ける
まあ、ベルトのバックルのせいで鳴っていたのは明白なので、当然といえば当然である。しかし、ベルト脱着の手間と時間を考えると、素直に鳴らして通った方が速いような気がしないでもないのだが(^^;
YS-11は昨日と同じ機体。こうやって毎日新千歳空港と女満別空港を往復しているのだから偉い。昭和45年製ということは筆者よりも2つ年上なのだが、よく頑張っている。なんて書くと実はYS-11に非常に失礼な話になる。この機体は確かに旧式ではあるが、老朽化して飛べないから退役するのではない。衝突防止警報装置(TCAS)という装置が付いていない機体は今年の10月以降は飛行できない決まりになってしまったため、やむを得ず退役するのである。たしかに老朽化もしているため、ANKではいまさらYS-11にTCASをつけてまで飛ばそうなんて話にはならず、退役することになったのである。
しかし、琉球エアコミュータ(RAC)日本エアコミュータ(JAC)[03.08.17修正]ではYS-11にTCASを取り付けて10月以降も飛ばすとしており、YS-11そのものはまだ飛べることがわかる。退役するこの機体も、TCASがついてなくても飛ぶことができる、アジアかどこかの空で第2の人生(?)を歩むことになると予想される。
そうなると、この機体を追いかけてアジアへ乗りに行っちゃう人とかいるんだろうなぁ…(^^;あまり他人事には思えないのは気のせいだろうか(^^;
今日も席は全員窓側。今度は左側の翼の上。昨日よりはちょっとだけ前の席で、プロペラがよく見える。例によって撮影してから乗り込んだのだが、今回ばかりは通路側の人にどいてもらって席に着いた。迷惑な話だ(^^;
昨日にも増して飛行機マニア分(鉄道マニアは「てつ」と呼ぶとして、彼らの呼称はないのか?)が濃く、すっちーに色紙を頼んでいる人がいた。「恐るべし飛行機マニア!」と思って引いていたのだが、阿瀬見らに後で聞くと「フライトログ」という物だそうで、結構頼む人がいるとのこと。まあ、巡航時間の長い便ならともかく、このような短距離便では普通はあまり頼まないものだそうな。すっちーだけではなく、機長までもが書いてくれることも多いという。やっぱパイロットも昔は(今も)飛行機マニアだったんだろう(笑)
「てっちゃんに悪い人はいない」というが、「飛行機マニアにも悪い人はいない」んだろう。変な人ならいっぱいいるんだけどね…
というわけで、このフライトログを頼んだ人は、機内でも長いレンズ&ストロボ炊きまくりですっちーを撮影しており、ちょっと感じ悪かった。ニロなどはこの人の前の席に座っていたため、相当気分を害したらしく、何度もレンズの前に手や頭を出してやろうかと思ったそうな。その気持ちは痛いほどわかる。ニロ、よく耐えたぞ(笑)
でもって、筆者の前の席に座っている人は離着陸時にもデジカメで写真を撮りまくっていた。いかに旧式のプロペラ機と言えども、制御系はばっちり電子化されているので、離着陸時には電子機器の使用は禁止されている。実際には客室のデジカメの1台や2台でシステムがどうこうなるなんてことはあり得ないのだが、それでもルールは守って欲しい物だ。
筆者らだって窓際を独占していたり、用もないのに新千歳−女満別を往復して数少ない定員を圧迫していたりして迷惑をかけていないとは言い切れないのだが、一応ルールで禁止されてることはしていないのでギリギリセーフだ!ぉ
こんなことばっかり書いていると嫌なフライトだったと思われてしまうのだが、決してそうではない。
下は雨だったが、雲の上に出れば快晴。青い空と白い雲海の前では、そんな迷惑な人間がなんと小さく見えることだろう(笑)
エンジンは無着色の金属地にリベットがいっぱい打ってあって「メカ」っぽさ満点なのだが、これが太陽に輝いてかっこいい! 今日の席だとプロペラがよく見えるのだが、やっぱり可動部分というのは何故か燃える! 機械というのは動くからかっこいいのであって、動いてる部分が見えにくいジェットエンジンなどはいまいちかっこよさにかける。
そうそう、昨日もしっかりもらっているのだが、搭乗者にはYS-11の退役を記念した5枚組の絵はがきが配られる。YS-11と長らくそのホームグラウンドであった丘珠(おかだま)空港などのイラストが描かれている。こういうサービスは嬉しい♪ それと、各座席には、今乗っている「さよならYS-11」のロゴの入ったYS-11が大写しになっているうちわが置いてあり、持って帰っていいようだ。昨日は隣に座っていたツアー客の人が持って帰らなかったので、ひとつよけいに失敬してきた。
今回は揺れなかったが、新千歳空港に着陸して満足のフライトは終了。
今日もエンジンが止まった後の異様な沈黙。どうも揺れとは関係ない模様。YS-11には人を黙らせる力があるようだ(笑)
ところで、エンジンの始動は右のエンジンから行い、止めるときは左のエンジンから止まるのだが、筆者にはどうしても気になることがある。こうしていると右のエンジンの方が長く回っていることになり、左右で寿命が違ってきてしまうんじゃないだろうかということである。着陸前と着陸後をあわせても10分に満たないから大差ないと言われてしまえばそうなのだが、なんとなく左右同じじゃないと気になる…。
そんな左右のエンジン稼働時間は気にもとめていないようなのだが、プロペラの停止位置にはこだわりがあるようで、必ず×ではなく、十の字になるように位置を直している。しかも下に来る羽根が決まっているようだ。写真写りが一番いいポーズなのだろうか?(笑)
今回のメインイベントのYS-11を終え、大満足顔で到着ロビーから出たところ、いきなり奇声と共にストロボが光った!
驚いて振り返るとなぜか山崎がいる!?(爆)
おまえ、なんでこんなところにいるんだよー!(笑) ここ、北海道だぞ〜(笑)
今回の旅に参加できなかった山崎が、筆者らを新千歳空港で迎撃したのだ。
今朝一番の飛行機で函館に飛び、そこからDHC-8-300、通称DASH8(エイト)で丘珠空港へ、そして地下鉄とJRで新千歳空港に来たというのだ。筆者らがYS-11に乗ることは山崎も知っていたので、この迎撃劇になったというわけである。
どうやらニロだけは知っていたようだが、黙っているとはさすが人が悪い(笑)
昼飯を兼ねて再会を祝してヱビスで乾杯!
いつもながらこの集団は昼飯なんだか、飲み会なんだかよくわからん…。
わざわざ大枚をはたいて合流してきた山崎を「YS-11に乗れないんじゃ来ても意味ないよ」とか「YS-11よかったなぁ」などといじめる(笑) よく考えるとひどい話だよな(^^; かわいそうなので、往復で2組もらった絵はがきとうちわをお裾分けした。
しかし、やっぱり悔しいらしくJACのYS-11ツアーを決行する!
と息巻いていた。どうやら今度は鹿児島までYS-11に乗りに行くことになるらしい…(^^;
都合のいいことに鹿児島−種子島を飛んでいるので、NASDAのロケット打ち上げ施設の見学ツアーをつっこむことにしよう。ふふふ。
このあと羽田に帰る便は2100発で、それまでの間は何をするか考えていない。そんな予定で北海道に来ちゃう筆者らって、ある意味すごいよ…(^^;
実はニロにだけ予定があり、丘珠空港から、山崎が乗ってきたDASH8で函館に行き、函館から新千歳空港へサーブ340で帰って来るというオプショナルツアーを組んでいた。2万円も払って、飛行機に乗るだけというツアーだ(笑)
乗り放題でもないのにそういう乗り方するなよ…。さすがというか、なんというか…。
筆者と阿瀬見はそこまでの飛行機にのめり込んでいないので、ニロが飛び立つ姿をジャーナリストとして客観的な記録を残すことにした。
新千歳空港の地下にあるJRの快速エアポートで札幌へ。30分もかかって便利とは言い難いのだが、札幌空港と名乗っていないので許すことにしよう。
丘珠空港の最寄り駅は地下鉄東豊線の終点の栄町なのだが、駅からちょっと歩かないといけないため、4人いることもあってタクシーで行くことにした。
思っていたよりも遠く、結構時間とお金がかかってしまったが、まあ許容範囲か。まだニロのフライトまでかなり時間があるので、とりあえず展望デッキへ。そのうち全国の展望デッキを制覇してしまいそうな勢いだ(^^;
YS-11の記念絵はがきにあったのと同じ丘珠空港。DASH8のはまなすとすずらんが搭乗準備をしているところで、さっそく撮影開始。丘珠空港は小さい空港の割に、離発着の頻度が高く、次から次へとやってくる航空機に夢中でカメラを向けた。
丘珠空港は隣というか、空港施設内に陸上自衛隊の基地があって、軍用のヘリがいる。この日はちょうど表にAH-1S ヒューイコブラが停めてあった。
民間の航空機に混じって、軍用のヘリが飛んでくるので、まさに休む暇がない。「うおー、DASH8のひまわりが来た!」「おい、ヒューイコブラが飛ぶぞ」などと大騒ぎ。
写真を撮ってるうちにニロが搭乗する時間になる。ニロに「最後に乗り込んで、タラップを登り切ったところで手を振る」ようにいいつけ、ニロが乗り込む瞬間を望遠レンズごしに見つめる。あからさまに不審な様子で他の人を先に機体に乗せ、タラップを登り、そして最後に振り返って敬礼!ニロ、おもしろすぎる(笑)
笑いながら撮影したので写真が手ぶれしていた(笑)
いやー、筆者らの他にも撮影している人がたくさんいたから、その人達のフィルムにもニロが敬礼してるのが写ってると思うと笑いがとまらない(笑)
最初にいたDASH8のすずらんとはまなすの飛び立つのを撮影し、後からやってきたDASH8のひまわりにニロが乗り込んで飛び立つまで、結局1時間20分も撮影をしていた(^^;結局、残り時間では何もできないという状態にぉ
オプショナルツアーのニロを見送った筆者ら3人は、タクシーで最寄りの栄町駅に移動し、地下鉄で札幌に戻ってきた。しかし、もう1700を回っていた。羽田行きが2100なので、1時間前には空港に行くとすると、空港まで30分かかるので1930には札幌を出ないといけない。実際には新千歳空港でお土産を買う時間が必要なので猶予はほとんどなかった。
札幌の街にラーメンを食べに出かけようと考えていたのだが、あまりに時間がないために駅の中のチェーン店で済ませてしまうことにした。この店、羽田空港の中にあったよな〜(^^;
札幌で食べたという事実が大切ということで無理矢理納得する。普通においしいんだけどね…。
ニロが新千歳空港に帰ってくるのは2000過ぎということで、羽田行きに直接乗り換えることになるかもしれない。筆者らは自分らのお土産を買って搭乗口へ。前回来たときとお土産のラインナップは変化が見られなかったので、無難かつ、筆者の好物ということで白い恋人を買った。大人気の六花亭の苺チョコレートよりも、シンプルだが飽きの来ない白い恋人のほうがポイントが高いと思う。あと、北海道限定じゃがりこはなかなかおいしい。
搭乗口前でオプショナルツアーを満喫したニロと合流。ニロはあまり語らないが、にやにやしていたので満足だったのだろう(笑)
帰りの飛行機も行きと同じB747-400D。いわゆるジャンボというやつだ。日本の空にいくらでも飛んでるので全然珍しくない。と思ったら、やってきたのはポケモンジェット98(古い方)! なかなかタダでは終わらないな☆
今回、飛行機乗り放題ではないのに4便、ニロに至っては6便も乗った。さすがにこれだけ乗るといかに安い航空券を選んでいるとはいえ高くなる。そこまでして飛行機に乗りたいか?と問われるとさすがに全力で肯定できない。
だが、いくらお金を積んでも買えないものは世の中にはたくさんある。YS-11が退役した後ではいくらお金を出しても乗れないのである。まあ、自分でYS-11を買い取るほどの富豪ならば乗ることはできるかもしれないが、それはそれで別物だといえよう。
プライスレスなのはYS-11だけに限ったことではない。YS-11に乗らなかったが、筆者らを追いかけて北海道まで来た山崎。筆者らよりもよけいにお金がかかるにも関わらず、「迎撃したらおもしろいことになる」という思いを実行した。ニロのオプショナルツアーもしかり。「いやー、もう全員分予約したから」と言われたら、筆者も行ったのに(笑)
何もしないでいればお金がなくなることもないが得る物もない。
旅に出る前にいろいろ買いそろえたり、旅費がかなり高くついてしまったりすることはしょっちゅうある。だが、撮ってきた写真を見たり、こうして旅日記を書いていると、払った金額以上の物を得ていると確信できる。
もう二度と会うことができない物達、楽しいひととき、おかしな仲間達。
ちょっと日常を離れて行動を起こすだけで、すばらしいことが待っている。
そう難しいことではない。予定を立てるのが難しい、面倒くさい? いや、欲張ることはない…YS-11に乗るという目的だけでも旅は成立するのだ♪
キハ54 518。朝、一人で駅まで撮影に出かけて撮ったもの。駅は図書館と一緒になっており、立派な建物だった。ここは列車の交換が行える比較的大きな駅のようだ。網走湖キャンプ場はこの駅のすぐ近く。
(女満別駅にて 2003.07.13)
小雨の中到着したYS-11。プロペラ機はパワーがないので天気が悪いと途端に揺れる。飛行機恐怖症のコング(「飛行機だけはかんべんな!」のセリフで有名(?)な特攻野郎Aチームの巨漢)は死んでも乗りたくない機体だろう(笑)
それにしても見れば見るほど新幹線顔♪
(女満別空港にて 2003.07.13)
↑上
ANK ボンバルディア・デハビラントカナダ DHC-8-300 通称DASH8。「はまなす」(手前)と「すずらん」(奥)。写っていないが、ひまわりもこの右の方に駐機中。大島便に使われているのが「つばき」。地域になじみの深い花をデザインに取り入れており見ていて楽しい♪ 筆者も一度乗ってみたい…。
(女満別駅にて 2003.07.13)
右→
空港敷地内を低空飛行する ベル AH-1S ヒューイコブラ(奥)とヒューズ(MD) OH-6 カイユース(手前)。OHは観測ヘリの略で、この飛行では教官が乗っているような感じだった。こんな近くで陸自のヘリを見たのは初めて。
(丘珠空港にて 2003.07.13)
※しかし航空機会社ってのは合併したのが多くてよくわからないな(^^; 後から機種を調べているのだが混乱する…。