空の色、雲の形、一瞬一瞬が二度とない瞬間。
列車も飛行機もロケットも絶え間なく歴史を刻む。
今は過去となり、そして未来につながっていく!
好奇心のままにとびだせ! シャッターチャンスはそこにある!
P-30号
2005.03.19

・ノスタルジックファンタジー 〜小湊鉄道〜


 はるばる穂高からディズニーランドのある舞浜を目指す、臨時の快速ファンタジー舞浜号。旧あさま色の183・189系がこんなすばらしい光線状態で撮影できるのは嬉しい♪ 全車指定席なのだが、前日に試しに聞いてみたら切符が取れたので、この撮影の後舞浜まで乗ってみた。武蔵野線経由なのだが、武蔵野線内では一切の停車がなく、立川の次が舞浜というすごい列車だった(笑)
(八王子駅にて 2005.03.19)

 そう言えば最後に訪れてからかなり経ってるなぁ、ということで、行ってみた小湊鉄道。時を経てもまだ国鉄色のキハ200は健在だった。いやー、やっぱり単線ローカル汽車はいい! 架線がないので、空が広い広い♪
 八高線の103系が引退したら、小湊鉄道にはまりそうな予感!?
(養老渓谷駅付近にて 2005.03.19)

3/19(土) 八王子〜舞浜〜五井〜養老渓谷〜上総中野〜大原〜八王子

 春の三連休。暖かくなってきてどこかに出かけるにはうってつけの連休なのだが、先月遊びすぎてお金がないのと、作成中の旅日記が全然片づかないのとで、今回は遠出はしないことにした。
 となると、日帰りで近場をちょこちょこまわろうという話になる。…あれ?

やっぱり旅日記はたまっていく運命なのか!?(笑)

 まあ、旅日記がたまるのは今に始まった事じゃないのでいいとして(いいのか?)、やはり今月で見納めの八高線103系は押さえておかなくてはならないだろう。というわけで、八高線の編成の運用予定を調べてみると、連休中よりもむしろその前の金曜日がよさそうだった。現在八高線の103系は全部で3編成存在しているのだが、この3編成がすべて運用に就いているのだ。ならば八高線の方は金曜日、出勤の前に撮りに行こう。
 さらに15日発売の鉄道雑誌を調べていると、この19日に穂高からあさま色の183・189系がファンタジー舞浜号として八王子を通るようだ。この車両は先日ムーンライト信州に使われているのを撮影したのだが、日中に撮影できるに越したことはない。しかも午前中に上り列車として八王子駅に来るということは、これ以上ないぐらいの順光で撮影できるチャンス! 全席指定ということだったのだが、試しに指定席を取ってみるとかなりあっさり取れてしまった…。この列車、基本的にディズニーランドに行く客を目当てにしているのだが、もうかってるのだろうか?(^^;

 ファンタジー舞浜に乗ってしまうと千葉まで連れて行かれてしまうので、小湊鉄道に行くのに都合がいい。先日、仮面ライダーを見ていたら見たことのある風景と列車がでてきて、これが小湊鉄道だった。ローカル列車、単線、気動車とすべて筆者の好みの属性を持った鉄道だ。最後に行ったのはもう随分と前のことだ。が、その風景はかなり強く印象に残っている。今でもたまーに使っている先代のノートPCの壁紙が実はこの小湊鉄道のもので、その度に「ああ、小湊鉄道行かないとなぁ」と思っていたのだ。

 当日、土曜日ということでホリデー快速やらはまかいじ、いつもの貨物列車なんかを狙うために早めに八王子駅へ。ホーム端で貨物時刻表を引っ張り出していた若者とEF64談義をしつつファンタジー舞浜を待つ。この列車、臨時の列車で、しかも八王子駅で3分ほどの停車が予定されていたので、3番線に来ると予想していた。が、念のために駅員に尋ねてみるとなんと2番線に入ってくると言う。このホームは中央線の上り列車が使っているホームで3分も停まっていて平気なんだろうか?
 駅員が言うことが間違っている可能性も頭の片隅におきながら、ホーム端で待つ。と、中央線201系が入線したそのすぐ後、駅員の言ったとおり2番線に、信号に引っかかりながらファンタジー舞浜号がやって来た。

すごいスリップストリーム(笑)

 おかげで撮影が楽だった。いや、それ以上に逆ホームから撮っていたので、階段を上がって2番線に行く時間が取れたのは助かった♪
 乗り込んでみると思ったよりも痛んでいない。夕方にホームライナーとしては走っている国鉄色の183・189系よりも綺麗なぐらいだ。この列車が今は亡き碓氷峠を、EF63と一緒に越えていたんだなぁと感慨にふけながら流れゆく武蔵野線の風景を眺める。

って、武蔵野線では停まらないのね(^^;

 客の乗り降りができないだけで、浦和あたりでちょっと列車は停車したが、立川の次が舞浜というものすごい列車だった(^^; せめて西船橋に停まろうよ…。
 舞浜に到着すると、丁度同時に東京からの列車が入線してきて、この列車からカメラを持った人が雪崩れ出てくる。おおー、すごいすごい。筆者はもう本気撮影を終えていたので、後ろの方でちょこちょこ撮影した。ディズニーランドに来た一般人が、カメラの放列を見て「へぇ、これってそんなにすごい電車なの?」とか言っていた。20代前後だとこの車両は知らないかもな〜。

でも、デジカメで必至に写真撮ってる小学生は知ってそうだなぉ

 あさま色の183・189系を見送って、京葉線の顔の改造された205系に乗って蘇我へ。
 写真は載せていないが、房総半島の普通列車はなくなるなくなると言われていながら全然なくならない111・113系が担当している。意外と知られていないが内房線・外房線は共にかなりのローカル線で、蘇我や木更津のあたりならともかく、ちょっと奥にはいると1時間に1本という八高線も真っ青な時刻表があったりする。
 が、もちろん、今日の目的である小湊鉄道もそのあたりは全然負けていない!

着くなりいきなり80分待ち!(笑)

 いやー、さすが、調べてこなかっただけのことはある(^^; 20分前に出た列車の後は13:50ときたもんだ。うんうん、ローカルっぽくていいねぇ。慌てず騒がず跨線橋で名物のあさり飯を買い、車庫前でずらりとひなたぼっこしているキハ200を眺めながら昼食。1時間以上もあるというのに、地元の人達がホームでくつろいでいる。みんな小湊鉄道ののんびりっぷりに勝るとも劣らないのんびりっぷりだ♪
 そんな感じでのんびりな小湊鉄道途中下車の旅。…なのだが本数が少ないのでそうそう途中下車していられない(^^; 今日のところはロケハンのつもりで、車窓を眺めながらよさそうなところをチェックしていく。まだ咲いていないが、桜が咲く頃には各駅ともなかなかの景観になりそうだった。
 乗った列車の終点、小湊鉄道としては終点のひとつ手前の養老渓谷駅まで行き、周辺を歩いて撮影。日が暮れてから、一応終点まで行ってみようということで、上総中野まで制覇する。もちろん折り返す列車で帰ろうと思っていたのだ

写真を撮ってるうちに置いて行かれる(^^;

 いやー、ライトを点灯した写真を撮りたかっただけなのだが、まさかライトを点灯した瞬間に、しかも発車の合図なしに発車してしまうとは…。
 参った参った、とか思いながら、改めて駅の時刻表を見てみると、まだ18時台なのに

今のが終電!(笑)

 いや、笑ってる場合じゃなく! こんな山奥に置いて行かれたらシャレにならんて〜。幸い、ここから逆方向に抜けるいずみ鉄道の列車が来ていたので、こいつでなんとか脱出する。小湊鉄道の一日乗り放題券の元は取り損ねたが、内房で帰るか、ちょっと遠回りして外房で帰るかの違いなので、問題なくフォローできたと思うことにしよう。
 というわけで、プチたびてつのはずが、予想外に盛り上がったたびてつになってしまった。

ローカル線、やっぱいいね〜♪

 桜が咲く頃、リベンジに行きます。←すぐじゃん!(^^;


 休日に横浜線経由でやってくる、横浜線を走る数少ない特急、185系はまかいじ号。ヘッドマークをアップで撮ってみたら意外とおもしろかった。
(八王子駅にて 2005.03.19)

 いつもの時間の貨物列車。コキ(コンテナ車)を牽くEF64 1011号機。平日はでかくて重くて持って行けない望遠レンズで撮影。この圧縮効果はやはり迫力がある。
(八王子駅にて 2005.03.19)

 本当はこれに乗って終点まで行こうと思っていたのだが、斜陽があまりにいい具合だったので乗らずに撮影。単線ローカル汽車はとてもよいのだが、本数が少なくて撮ると乗れない、乗ると撮れないというジレンマが…(^^;
(養老渓谷駅付近にて 2005.03.19)

 左の列車が行って、帰ってくるところも撮影(トップ右の写真)した後。この後夕焼けが綺麗に染まったのだが、残念ながら丁度いい時間に列車はなかった。
(養老渓谷駅付近にて 2005.03.19)


 ←左
 夕焼けはいい感じなのだが、相当暗くなってしまっている。この時間にさらに終点に向かって進もうという人間は筆者だけだった(^^;
(養老渓谷駅にて 2005.03.19)

 ↑上
 というわけで、終点の上総中野。小湊鉄道としては終点だが、ここから東半分は同じく私鉄のいずみ鉄道となる。左の黄色い汽車がいずみ鉄道のキハ200。車両は全然違うのに、どちらもキハ200なのね(^^;
 ちなみに小湊鉄道はこいつが終点から出る最後の列車。…まさかこの後、あんな悲劇が待っているとは(^^;
(上総中野駅にて 2005.03.19)

2005.03.21記