空の色、雲の形、一瞬一瞬が二度とない瞬間。
列車も飛行機もロケットも絶え間なく歴史を刻む。
今は過去となり、そして未来につながっていく!
好奇心のままにとびだせ! シャッターチャンスはそこにある!
P-03号
2003.09.13

・一眼デジカメの誘惑 〜定点観測〜


 デジタル一眼レフカメラ、PENTAX *istDで撮影したANAのB747。画質としてはノイズが少ないぐらいで、とてつもなくすごいというわけではないのだが…。元写真部の人間としては絞りやシャッタースピードを好きにいじれるのは嬉しい。画には直接現れてこないが、起動時間や合焦速度、シャッタータイムラグなんかがコンパクトデジカメとは格段に違う。なにより撮ってて楽しいのが一眼レフの最大の利点♪
(羽田空港第2ターミナル建設地にて 2003.09.13)

 もう絶滅してしまったJALのDC10。これはFZ2による撮影。このサイズにしてしまうとノイズもほとんどわからず、画としては問題ない。が、移動している飛行機を撮るにはシャッタータイムラグが厳しい…。
 しかし、今にして思えば、この値段でこの画質、そして換算35-420mmの超ズームを装備しているFZ2はよい機械だと思う。
(羽田空港第2ターミナル建設地にて 2003.09.13)

9/13(土) 八王子〜羽田空港〜新宿〜八王子

 ニロに誘われて羽田空港の第2ターミナル建設現場脇の撮影ポイントへ行く。ニロとわたりさんはデジタル一眼レフ、*istDを購入して撮りたくてうずうずしているのだ(笑)
 元写真部で、FZ2のマニュアル撮影に限界を感じていた筆者もデジタル一眼には興味がある。ただ、本体だけで200k近くになる値段のために、手を出していいものかどうか悩んでいた。今日は二人が来ると言うことで、カメラをさわらせてもらおうと、FZ2を手に出かけていった。

 ちなみにこの旅日記は1年以上後の2005/3/5に書いている。いくらなんでもサボりすぎだと自分でも思う(^^; が、せっかくなので今なりの思いを込めて書いていこうと思う。
 この日、帰りに*istDを買い、そして今はもうその*istDから20Dへと機材チェンジしているのだ。毎日カメラを持って撮影をしている今。

筆者の人生はこの日から変わったと言っても過言ではない…

 この撮影を行っているのは、2005年の2月にオープンした羽田空港第2ターミナルの建設現場にある道路で、第2ターミナルがオープンした今はもう存在していない場所だ。第2ターミナルと滑走路の間にあり、現在は航空機が駐機している場所にあたる。当時は「おお、飛行機の離着陸がよく見えるなぁ」などとのんきなことを言って撮影していたが、今になって思えばなんと贅沢な撮影ポイントだったことだろう!

飛行機属性という意味でも、この日はひとつのターニングポイントだったかもしれない

 というわけで、今回は本文よりもFZ2と*istDの写真を見比べながら各写真のコメントを見てもらいたい。


 ↑上 *istDで撮影。FZ2が200万画素なのに対して*istDは600万画素。メインの被写体はともかく、小さく写っているものの解像度は断然画素数の多い方が有利。
(羽田空港第2ターミナル建設地にて 2003.09.13)

 →右
 FZ2で撮影。クレーンで吊られている(ように見える)JASのA300。
 今見ても結構よく写っているなというのが正直な感想。等倍に拡大してみなければそれほど差は感じられないかもしれない。…当時、一眼デジカメにえらく感動したと記憶しているのだが、それは画質ではなく、操作性などの画には現れない部分だったのかもしれない。余りよく覚えていないけどぉ
(羽田空港第2ターミナル建設地にて 2003.09.13)
 

 *istDで撮影。今は絶滅寸前となったJASのA300-600Rレインボーカラーもこの当時はかなりの頻度で見かけることができたようだ。いっぱい写っていた…。
 普及型の高倍率ズーム、FA70-320mmレンズを使っているため、今見ると解像感が全然物足りない。FZ2とそれほど大きな画質の差がないように思えるのはレンズの性能の影響もあるだろう。目が肥えるってのは恐ろしいものだ(^^;
(羽田空港第2ターミナル建設地にて 2003.09.13)

 FZ2で撮影。スターアライアンス特別塗装のB767-300(?)。最近全然見かけないけど、今でもあるのかなぁ?
 この1枚だけを見るとFZ2ってやっぱりすごい機械だと思う。が、離陸を連続して撮影した一連の画像を見ていくと、ピントがはずれてしまったり、ズームが追いつかなかったりという画も少なくない。もう忘れてしまっているが、かなり撮影に苦労したことだろう。そのストレスがデジタル一眼移行の最大のエネルギーだったのかもしれない。
(羽田空港第2ターミナル建設地にて 2003.09.13)
 

 *istD。またまたJAS A300-600R。離陸から着陸までどんなシーンもかなりの好条件で撮影できたポイントだった。
 現在の機材、20DとEF100-400の組み合わせで撮ってみたかったなぁ。もし今行けるなら、朝から晩まで撮っていそうだ…。
(羽田空港第2ターミナル建設地にて 2003.09.13)

 FZ2。今は亡きJALのB777-200スタージェット「シリウス」機。なくなってしまった機体はともかく、構図的には今の第2ターミナル展望デッキから撮影可能か? ただ、照明とかの柱があるので微妙だが…。
(羽田空港第2ターミナル建設地にて 2003.09.13)
 

 FZ2。KOMATSU PC228US。空港敷地内での運用ということで紅白チェックの旗が立っていてカッコイイ。
 FZ2の画像は縦横比が4:3だった。一眼デジカメは従来の35mmフィルムの比を継承しており3:2。レンズを通して結像する画像は真円なので、画像素子は正方形、もしくは(疑似)円形にしてすべて記録した方がもったいなくなくていいのになぁ。…そう思うのは筆者だけか?
(羽田空港第2ターミナル建設地にて 2003.09.13)

 FZ2。まさに建設中の第2ターミナル。今となってはもう絶対に撮ることのできない一番貴重な画像かも(笑)
 1年ちょっとでこれだけ懐かしい&貴重な画像なのだから、今撮ってる写真も数年後には同じぐらい貴重なものになるんだろうなぁ。
 そう考えると、今のありふれた光景も記録しといたほうがいいんだろうなぁ。ただ、使命感を持ってしまうと撮るのがつまらなくなるので、やっぱり撮りたいものを撮りたい時に撮るのが一番かな♪
(羽田空港第2ターミナル建設地にて 2003.09.13)

2005.03.05記