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鋼鉄の愛馬と魔法の書が君を四大陸へいざなう。 知らない場所、初めての街、さまざまな出会いが軌道の先にある。 シャレてる暇はない。さあ、出発の時間だ! |
第0004号 2000.09.15-16 |
・近場でも知らない場所には感動が待っている! 〜わたらせ渓谷鐵道〜
わたらせ渓谷鐵道の広告塔、トロッコ列車。いつもは茶色の機関車がひいているらしいのだが、今回見たのはこれ。話によるとこのDE10はJRからの借り物とか。(神戸付近) |
普通の車輌。一両ごとに名前が付いているので、2両編成時に前と後ろでヘッドマーク(?)が違う。「あかがね」っていうのは銅のこと。もともと足尾銅山のために作られた鉄道なのだ。(中野駅ホームより) |
9/15(金) 〜浅草〜わたらせ渓谷鐵道〜桐生
今年は一応「近場強化年間」と位置づけていて、なにかと遠くへ旅立ってしまうことが多いので、近場を見直そうとしている。とはいいながら、やっぱり今年も新幹線でかっとんでいってしまうことが多かった(^^;
すでに夏は終わろうとしているが、ここで目標を達成するべく、近場のわたらせ渓谷鐵道を訪れることにした。
今回の道連れは、たびてつでは初登場の阿瀬見(あせみ)。大学の級友であり、AT互換機の布教元であり、そしてタクの汚染源である(笑) 先々週、美ヶ原へ写真撮影に行ったのだが、その企画の発案者である。タク歴が長いので、写真、鉄道、パソコン、無線…etcと非常に広い範囲に造詣が深い。古き良き時代のタクである(笑)
いつもならいくつかの目的地を設定し、それらを順番にまわるコースをとるのだが、道連れがいるのとたまにはゆっくりまわってみるかということで、なんと、近場なのに1泊2日というゴージャスな旅に!
日帰りで2日というのも考えたのだが、近場とはいえちょっと便が悪いのと、戻ってまた行くぐらいなら1日で無理矢理まわって終わりにするわい!ってことで、初の1路線2日間というスケジュールが決定した。あと、3連休なのに2日で戻って来るというのも初めての試みだったりする。
わたらせ渓谷鐵道へ入るにはJR両毛線を使うルートと、東武伊勢崎線から入るルートがある。いつもならスーパーホリデーパスを使ってJRで行くところだが、わたらせ渓谷鐵道が私鉄であるため、ホリデーパスのお得感がない。よって、東武を使うことに決定。
東武伊勢崎線は浅草駅から出ているらしいのだが、浅草なんて行ったことねーぞ(^^;
とりあえず改札で待ち合わせとしておいた。
さて、当日。浅草駅に予定よりも少し早く到着した。急行で行くと乗り継ぎもなく、リゾート気分が味わえるので、0920の両毛7号赤城行きの特急券を購入する。全席指定なのね。キップを買ったことをメールしようと思ったら、目の前に阿瀬見がいた(笑)
列車の時間まであと40分ほどある。まさか阿瀬見がこんなに早くくるとは思わなかったが、どちらかというと時間を守る方の人間なので雨は大丈夫だろう(笑)
二人とも朝飯がまだだったので、飯を食うことにした。でもその前に、はじめての浅草ってことで、浅草寺でも見に行く。まだ出店は準備の真っ最中だったが、そこそこの客はいる。浅草寺で旅の無事を祈る(笑) ここはお寺なので柏手を打ったりしちゃダメだぞ! それから巫女さんもいないのできょろきょろしないように(笑)
ここの鳩はなかなか警戒心が強く、最終警戒ラインが1m以上ある。うむ、健全だ。新横の鳩なぞ、最終警戒ラインが10cmぐらいだからな。たまに、足にぶつかってから走って逃げるヤツもいるぐらいだ。浅草寺の鳩はまだまだ野鳥といえるだろう。
さて、10分で浅草寺観光を終えた我々は朝飯を食べに再び駅へ戻ってきた。外はまだ店がやっていないので、駅の地下街のカレー屋でモーニングセットをたのむ。カレーはなかなかうまかった。
ビールを買ってホームへ。って、朝から飲むか!(^^;
東武浅草駅のホームはすごいカーブを描いていて、少し昔風の特急列車が入線していた。狭くて暗いホームはなんか異様だ…。ここから日光や赤城へ観光列車が出るとはとても思えない風景だ(^^;
程なくして発車した特急列車は、恐ろしいぐらい車体をきしませながら走っていく…。おーい、だいじょ〜ぶなのかぁ〜?
レールはそれほどでこぼこしていないし、サスもなかなかよくできててなめらかにレールの上を走行しているように思えるのだが、カーブになると車体がねじれているのだろう、「ぎぎぎぎ…ががっがががが!」ってな音が響く。いろんな意味ですげー…(^^;
というわけで、終点のひとつ手前、相老(あいおい)駅に下車。ここはわたらせ渓谷鐵道の支点桐生から3つ目ぐらいの駅だ。ここからわたらせ鐵道に入る。あらかじめ知っていたが、ここでも40分ある。実は3行前からは既に2.5h経っている(笑) まだ昼前だが、ここから先、わたらせに入ってしまうと飯を食える場所もあまりないと予想されるため、早めだがここで昼飯をいただく。駅前のラーメン屋にてラーメンと生ビールをいただく。しょうゆラーメンはまずまずうまかった。
わたらせ渓谷鐵道は二人とも初めてだったし、本に紹介されているのは「トロッコ列車」ばかりなので、一体どんな列車が来るのかと待っていると、あずき色(というより焦げ茶?)の小さな汽車が2両編成でやってきた!おぉ! 1両編成じゃねー!
驚きかたが感じ悪い(^^; ここは関東である。
乗り込むとボックス席の感じのよい車輌。あとでいろんな車両に乗ってわかるのだが、わたらせ鐵道の列車はいろんなところから中古品を買っているので、違う種類の車輌が連結されてたりするし、内装もボックス席からロングシート、ミックスといろいろある。
ただ、どの車輌も出入り口はバスのようなドア。あの運転手の脇にある、じゃばら式のあれである。なんかほほえましい☆
最初の目的地は相老からたった2駅の大間々(おおまま)。ここは街的にはわたらせ渓谷鐵道沿線では大きい方だ。しかし、そんな街なのに駅からすぐのところに渓谷があるというのでいってみることにしたのだ。
もともとあんまり期待していなかったのだが、なんとダムあり渓谷ありと見事に期待を裏切ってくれた♪ もっとも、渓谷の部分は遊歩道が途中で崩れていて一番奥まではいけなかったのだが、それでもかなり堪能できた。
歩いていると残暑のせいでかなり汗をかく。しかし、日陰にはいると渓谷をわたる風の冷たさも手伝って、とてもさわやかだ☆ もう秋なんだなぁと実感する。
そうそう、阿瀬見は山が好きなので、高いところは平気だと思っていたのだが、崖とか、ダムとか、急激な落差は嫌いなんだそうで。ま、高いところといってもいろいろあるからねぇ。おいらは崖の上とか大きな岩の上とか、高いところが気持ちよくて好きだね☆(バカだからぉ)
いつもトロッコをひいているDE10。今日はお休み?(大間々車両基地) |
街のすぐ近くだが、山奥のような景色。(高津戸峡) |
次の列車までまだ時間があり、大間々でしばし待つ。大間々には車両基地があり、こいつを撮影して時間を過ごす。やってきた列車に乗車。さっきとはまたちょっと違う車両だ。そして、次の目的地は未定!(笑)
とりあえず、今日は終点までいくつもりはない。目的地として駅に温泉がある水沼と、駅の中に車両を改造したレストランのある神戸を設定しているのだが、飯を食うにも、温泉にはいるのもまだちょっと早い。あと一駅、どこかで途中下車しようと車窓を眺めながらよさげな駅を物色する。
と、次の駅が「中野」。阿瀬見のうちの最寄り駅、中央線の中野と同じ駅名だ。くだらない理由で、ここに下車することに決定ぉ
降りてみると、ものすごく小さな駅。狭いホームにベンチがひとつ、もちろん無人駅だ。すれ違いのための複線も信号もない…。おそらくわたらせ渓谷鐵道でもっとも小さな駅だ。駅のホームに貸し出し傘があるところがとってもほほえましい☆
まずは駅名表示を撮影。まずはもなにも、これで目的終了…(^^;
どんなに小さな駅でも、各駅停車のわたらせ渓谷鐵道では次の列車がこの駅に止まる。快速列車が走ってたりすると3時間待ちなんてこともあるのだが、その点については安心だ。
駅は小さいが自然はすばらしく、すぐ近くに川があるようなので出かけていく。河原へ降りる道を降りていくと…道を見事に横切るせせらぎが!…(^^;
あっさり前進不能に。なにゆえ道の真ん中が小川になってるかなぁ。河原に行くのは断念。でも、そこで釣りをしているおじさんはこの小川を超えていったんだろうなぁ。うーむ、水陸両用長靴は偉大だ。
橋を渡ってずんずん進んでいく。山がとってもきれいだ。どんどん進んでいく。ここでちょっと不安になり、阿瀬見に言う。オレ「迷いもなく進んでるけど目的地があるわけじゃないよ?」(^^;
自信たっぷりに歩いているオレをみて、阿瀬見が何か目的地に向かっているんじゃないかと誤解されていたら困る。が、阿瀬見はあっさり「わかってるよ」とのこと。うーむ、さすがつきあいが長いだけのことはある。こんな行き当たりばったりの旅に順応してくるとはさすがだ。
畑にでっかいトウモロコシを見つけたので、道から外れてちょっと奥に言ってみると、刈り取りを終えた田んぼが山の麓に広がっている。なんだか妙に懐かしい感じがする。関東にもまだこういうところがあるんだ、と新鮮な驚き。
目的がなかった割にはなかなか収穫の多い途中下車であった。やっぱ、途中下車の旅は、突然思い立っていろんな駅に降りてみるのがおもしろいね。たとえはずれても「うわー、なんにもねー!」なーんてのもそれはそれで楽しいものだ。
次の列車で神戸へ向かう。
神戸には「清流」という名前の、昔の特急列車を改造したレストランがある。なんとホームの中にあり、レストラン利用のみの人もホームにいったん入ってからレストランに行くことになる。平和なことだ。
まだ飯を食うには早い。その前に、そろそろ足尾から折り返して帰ってくるトロッコ列車がこの駅にやってくるところだ。駅の近くにいい撮影ポイントがあればそこから撮影しようと言うことで、テクテクと歩いていく。駅からすぐのところに線路を越える橋があり、上から列車をねらえる。ここはここでポイントが高いのだが、あまりにもありがちっぽいので、もうちょっと先まで足を延ばしてみる。
しばらくいくとトンネルが見えてくる。ふと、パンフレットをみるとトンネルは次の駅まで続いてるらしい(^^;
というわけで、撮影ポイントはここから駅までの間だけということになる。
トンネル出口はアングル的にはなかなかよいのだが、線路脇の草が元気よく生長していてじゃましてくれている。線路敷地内に入れば何とかなるのだが、怒られそうなのでやめる。
結局トンネルからかなり離れた地点にカメラを構えることに。ここだとちょっと角度が浅くて、先頭車両以外がよく写らないだろうなぁ。で、待つこと10分ほど。地面を震動させてトロッコ列車がやってくる。さすが機関車、重いらしく地面の震動が腹まで響く。さっきまで曇っていたのだが、写真を撮るときにはめちゃめちゃ晴れていて、なかなかよく撮れた。このページのトップの写真がそれ。
赤いDE10は結構レアらしい。
撮影を終えたところでそろそろ日が傾き始めた。駅に戻り、列車型レストランでビールとおつまみをいただく。みたことない車両だなと思ったら、私鉄の特急列車。なんか阿瀬見は知ってる風だった。さすが(笑) 旅の話題としてはなかなかよい。もしこの駅で列車を待つことがあったらよってみるとよいだろう。
今日はこの神戸で折り返し、水沼駅まで戻る。
ここで、駅の中にある温泉にはいる。駅の中なので列車客だけかと思いきや、かなりの盛況ぶり。露天風呂から外を見ると、でっかい駐車場がある。うむ、納得。このあたり、景色もよく、道路も国道が一本通っているため、ドライブルートとしてもメジャーだ。その客を取り込んでいるため込んでいるようだ。さらに、ツアー観光客が結構いる。
風呂は露天は狭いが、サウナも内風呂もちゃんとある。
風呂上がり、込んでいる休憩所をでて、駅のホームで風呂上がりのビールをいただく。そろそろ日が山の陰に隠れて薄暗くなってきた。やってきた上り列車で終点の桐生へ向かう。
相老よりも桐生側では、JRの線路へ乗り入れているようだ。とくに下新田から桐生の間はJRの列車と同じ線路を走っていた。
桐生に着いたとき、ついに持ちこたえられなくなった空が、大粒の雨を降らせていた。北関東特有の夕立だ。でもそろそろ夏も終わりだ。
幸い、取ったホテルが駅から徒歩1分で、駅の隣にあるため、屋根づたいにホテルまで行くことができた。結局雨はところどころで降ったが、傘を使うことはなかった。日頃の行いの成果である☆
チェックインし、荷物を下ろして一息ついたところで、夕ご飯&飲みに行くことに。
さっきの夕立はもうやんでおり、少々蒸すが涼しくなった。
ところが、店を物色して歩くうち、気分が悪くなってきた。どうも原因が分からない。症状としては車酔いのあれに近いのだが、そんなことになる覚えがない。しかもどんどん気持ち悪くなってくる。
そして阿瀬見には悪いがついにギブアップ。飲みに行くのをあきらめて帰ることにしてもらった。
コンビニで晩飯を買っているときに、吐き気がして裏で吐く。吐いた途端に楽になったので、そうなる原因を探るべく、試料を観察すると昼に食べたラーメンが…。
昼からまったく消化活動が進んでいないようだ。うーむ、どうなってるんだ? どうやら昼からのビールがずっと消化されずに胃にたまっていて、風呂とか歩いたことで回って気持ち悪くなったようだ。昼以降、結構飲んだからな。結局、飲み過ぎってやつ!?(^^;
阿瀬見には悪いことをしたが、とにかく今日はとっとと寝ることにした。明日の出発の列車を決定し、就寝。
9/16(土) 桐生〜わたらせ渓谷鐵道〜高崎〜東京
昨日早く寝たので、早く目が覚める。…単純なオレ(^^;
外を見るとどしゃ降り…。とりあえず風呂に入って出立の準備をする。
と、宿をでる頃には雨は上がっていた。やっぱり日頃の行いがいいからな♪
とはいえ、空は雨雲が低くたれ込め、いつ雨が降ってきてもおかしくない状態だ。
言うなれば、オレが雨をくい止めている状態ぉ
今日の目的地は終点の間藤(まとう)と足尾銅山観光のある通洞(つうどう)。とりあえず、「てつ」として終点には行かないといけない。いくら近いと言っても隣近所ではないので、その時間から帰ればいい時間になってしまうだろう。
早速駅に向かう。朝飯は駅の立ち食いそば屋で食べようと、昨日決めていたので、改札近くにあるそば屋でそばをいただく。今日は復活したとはいえ、昨日の今日なので少し胃にいいものが食べられてよかった。と、両毛線が到着したのか、ものすごい人数の学生が改札からぞろぞろとやってきた。
「休みなのにずいぶんと学生がいるねぇ」
なんて言ってたら、店のおやぢに「今日は土曜日だよ」と指摘される。一瞬、なんのことだかわからなかったがおお、土曜日って休みじゃないんだっけ!
大学の頃からなので、土曜日が休みになってから早10年。土曜日が休みでないことを完全に忘れている。いやー、土曜日が休みじゃない人もいるんだよね(^^; 失敬、失敬。
とっととそばをたいらげてホームへ行くと、すでにわたらせ渓谷鐵道の列車が入線している。あと20分以上あるはずなので、ずいぶんと早い時間から入線してるんだなぁ、なーんてホームでくつろいでいたら、突然列車が発車していった。呆然と見送るオレに、阿瀬見の一言。なんで乗らないんだよ…
うーん、なんで乗らないかなぁ…。予定していたよりも一本前の列車がホームにいるとは思わなかったんだよ(^^;
そんなわけで、いきなりおおぽかをかましたが、次の列車をもともと予定していたのでいいでしょ。旅人は細かいことを気にしてはいけない
終点の間藤までは一気に行く。間藤までは1.5hほど。途中、車窓に幾度か雨粒がちらついたが、間藤でも雨は降りそうで降っていなかった。
間藤は今でこそ終点だが、本来はこの先の山の裏にある銅山の表玄関まで続いている。まだ線路も敷かれたままで、列車を遮っているのは一本の木材だけだ。しっかし、終点は絵になるね。天気もあまり良くないので、なんとなく寂しい写真になってしまったが、それはそれで終点の哀愁が漂っていていいかも。
この駅、ニホンカモシカの見える駅だということで、双眼鏡とかもおいてあったが、ぜんぜんカモシカは見つからなかった。さすが天然記念物、そう簡単には見られないのかもしれない。
ちょっと雨が心配な中、駅からそう遠くないところにある水力発電所跡を見に行く。跡といっても、ほんのちょっとダムから水を落としたパイプの一部が残っているだけだ。川には発電所の建物の基礎が今もせせらぎの中にある。道なき道を河原まで降りてみるが、なにもないので引き返すことに。
しかし、ここでただ引き返したんでは、旅人の名が廃る。ここはやはり冒険をしないと。
間藤よりも先にもレールが敷かれたまま放置されていて、立入禁止にもなっていない。というわけで、帰りはレールに沿って間藤まで戻ることにした。放置されている割にはそれほど草が茂っているわけではなく、結構快適にレールに沿って間藤駅までたどり着くことができた。
でも、もう列車の通ることのないレールはちょっと寂しそうだったな。
コスモスと列車と終点と…。(間藤駅)
終点より先の線路は放置されたまま。鉄橋や踏切が今もあり、立入禁止の札すらない。この踏切の遮断機が下りることはもうない。(間藤・終点の先)
次の列車で間藤を後にする。次はいよいよ足尾銅山だ。ここなら天気は関係ないので、雨が降ってきたとしても問題はない。
通洞駅から足尾銅山観光までは徒歩10分ぐらい。わたらせ渓谷鐵道に足尾という駅があるが、足尾銅山観光の最寄り駅は通洞なので、間違えないように。
あとちょっとで足尾銅山観光につくというときに、急に土砂降りの雨が降ってきた。ついに持ちこたえられなくなったようだ…(^^;
しばらく軒先で雨宿りをして、雨の弱まった隙を見て一気に足尾銅山観光へ向かう。
ここはその名の通り、足尾銅山の坑道跡を観光地として公開している物だ。坑道にはトロッコ列車で突入していくイベントになっており、なかなかおもしろい。もっとも、坑道はとても広大で、観光地となっているのは入り口から100m程度のところまでだ。ここに、各時代と、どうの採掘行程をテーマにした展示がされている。坑道を利用しているだけあって、雰囲気はなかなか♪ 人形がちょっと怖いけど(笑) テープのアナウンスもよくできており、とくに、発破作業のところの説明で、発破と同時に風が吹き出してくるところは工夫が凝らされておりおもしろい。よく見れば、すぐそこにでっかいファンが隠れているだけなのだが、こういうアイデアはすばらしい☆
坑道から博物館につながっており、そこでは銅の精製について説明がされている。映画形式で採掘を説明する映画はよくできていた。
出口のところには採掘機械の体験コーナーがあって、削岩機を体感できる。めちゃめちゃうるさくて、振動もすごい! こんなもん一日中使ってたら、体がおかしくなってしまう…。鉱山の労働はかなりきつい。ああ、サラリーマンって楽な家業だ☆
全体的にとてもよくできた博物館だといえる。オレ的に95点だ。土産屋のおばちゃんがしつこいので5点減点だ!(笑)
予想以上に満足して足尾銅山観光を後にし、帰る前に腹ごしらえをすることにした。
駅に戻る途中、よさげな大衆食堂があったので入る。店に入った途端、ものすごいどしゃ降りだ!
やはり何かの力が働いているとしか思えない! 日頃の行いは大切だ。うん。
注文はカツ丼。ドン物とかのシンプルな物が好きなのだ。テレビではシドニーオリンピックの初日、男子体操がやっていた。みんながんばってほしいね。いい演技をしてくれるなら、別に日本でなくてもいいので、がんばれニッポンとはあえて言わない。
食べ終わる頃、また雨がやんだ。この隙に駅まで急ぐ。駅につく13歩まえ、手のひらを返したように、またどしゃ降り。駅に駆け込む。ふぅ、くわばらくわばら。
さすがに天気も限界だ。そして、もう時間もあまりない。そろそろ帰った方が良さそうだ。
上り列車で桐生に向かう。雨は降ったりやんだりしているようだ。車窓を眺めながら、ちょっとうとうとしつつ列車が進んでいく。
桐生でわたらせ渓谷鐵道に別れを告げ、両毛線で高崎へ。行きと帰り、同じルートで帰るのはつまらないので、帰りは東武を使わず、高崎から新幹線を使うことにした。高崎へ行く時間を考慮すると、かかる時間はあまり変わらなく、料金的には新幹線の方がむしろ高くつく。それでもあえて新幹線を使うのはポリシー以外の何者でもない。
高崎で新幹線に乗り換える前に、高崎での大きいなイベントを完遂しないといけない。高崎の駅のホームにある立ち食いそば屋のカレーライスを食べるのだ。このカレー、キャンプの時に作るカレーの味によく似ていて、個人的にはうまいと思うのだがオレの「うまい」はあてにならない
と、周囲ではもっぱらの噂だ。食べ物にあまりこだわらない性格なので、うまいの判断基準がかなり低いということらしい。
でも、このカレー、コンビーフとか入ってて、よく煮込まれていて本当にうまい。一度おためしあれ♪
だが、ここでとんでもないことが発生した!「ごめんなさい、カレー終わっちゃったのよ」
がーん! ま、確かにもう17時を過ぎているし、終わってしまう物なのかもしれない…。今回、すべての運を天気のほうにつぎ込んでしまって、もう運が残っていなかったようだ。
残念だが、ない物は食べられないので、カレーはまた今度来るときまでの楽しみにすることにした。
新幹線のなかで旅の成功を祝って缶ビールで乾杯♪
そして、オレの旅の道連れに新たな仲間、阿瀬見が加わった☆