2012年8月11〜20日   表紙へ ←前へ →次へ

 


2012.08.20(Mon)

■女神様ステキ! 〜松浦鉄道〜 ■

 朝から快晴! これを待っていた! 松浦鉄道で見つけたポイントの多くが午前中〜昼ごろにかけて順光になるのだ。
 最初に高岩駅の方へ行ったのだが、こちらはまだ早すぎたので、有形文化財のアーチ橋を先に撮ることにした。一昨日は逆光だったが、順光&晴れで撮るとこんな感じ。

潜竜ヶ滝-吉井にて
K-30 + F 35-70mm F3.5-4.5
35mm 1/800sec F7.1 ISO 320
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 昨日大冒険して撮ったアーチ橋は東側からだと橋の上から簡単に撮れる。昨日の苦労はいったい何だったのかっていうぐらいお手軽に…。見切っているが左側には建設中のバイパスの高架の柱が立っている。バイパスが完成したらこの風景も撮れなくなるか?
 偶然MR-401がやってきた。やっほい!

潜竜ヶ滝-吉井
K-30 + DA* 60-250mm F4 ED[IF] SDM
108mm 1/800sec F7.1 ISO 250
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 2007年に来た時撮影した高岩駅のすぐ隣にある橋。お手軽なポイントなのに素晴らしい絵が撮れる。ただ、時間が早過ぎると車体に電柱や電線の影が落ち、昼になると順光でなくなってしまうので、ナイスな時間帯が限られる。5年前は運良くいい時間帯だったんだな。

江迎鹿町-高岩にて
K-30 + SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC
17mm 1/800sec F7.1 ISO 320
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 松浦鉄道は結構海の近くを走っているのだが、海を絡めて撮影できるところは少ない。最後に何とか海バックで撮りたいと思い、乗り鉄した時に海が見えた前浜駅に行ってみた。
 海バックではなかったが、岬を迂回する列車を撮影できるポイントを発見。 黒い入道雲が太陽を隠してしまっていたが、ダメ元で1時間待ったら10分間だけ青空が広がった! 陰るギリギリのタイミングで列車が通過していった。昨日から女神様が妙に優しいぞ!?(笑) ありがとう!

鷹島口-前浜
K-30 + DA* 60-250mm F4 ED[IF] SDM
75mm 1/500sec F8.0 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 彩度,リサイズ,アンシャープマスク)
 松浦鉄道に来て一番最初に気に入った鉄橋だが、毎度毎度曇って撮影できていなかった。今日も最後に撮りたいと来てみたらまた曇り。上のショットを撮って打ち止めとし、温泉に入りに戻ってきたらなぜか晴れてた。汗だくバテバテの体に鞭打って、女神様に感謝しながら撮影。この川(湾?)は潮の満干が大きく、干潮になると川底の大部分が露出する。
 これで今度こそ松浦鉄道を打ち止め。今日は鉄橋真横アングルが多かったな。

伊万里-東山代にて
K-30 + F 35-70mm F3.5-4.5
50mm 1/1250sec F8.0 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)

2012.08.19(Sun)

■フリーパスの正しい使い方 〜松浦鉄道〜 ■

 夜中の2時に激しい雷雨があり、朝になっても雲が垂れ込めて晴れそうもない。なのでたびら平戸口駅に車を駐めて乗り鉄することにした。車内でフリーパスを購入。
 とりあえず佐世保まで行ったのだが、まだ朝早くてお店がやっていないので、途中気になった北佐世保まで戻って、坂の町を撮影。途中でにわか雨が降ってきてずぶ濡れになってしまった…。

北佐世保-中佐世保にて
K-01 + F 35-70mm F3.5-4.5
60mm 1/640sec F7.1 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 傾き補正,リサイズ,アンシャープマスク)
 松浦鉄道のフリーパス。日付が銀剥がしになっていて、利用者が自分で日付を削る。2016年まで用意されていて、松浦鉄道のやる気と覚悟を感じることができる。2000円なので、佐世保までを往復するだけでも元が取れる。ちょっとサイズが大きくてしまう場所に困るが、見開くと路線図があって便利。
 それにしても銀剥がしってのは珍しい。

MR-609車内にて
K-01 + DA 21mm F3.2 AL Limited
21mm 1/50sec F5.6 ISO 400
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 せっかくなので佐世保バーガーを食べて折り返し、たびら平戸口駅まで戻ってくる。するとこちらはいい天気になっていたので、とりあえず乗り鉄は一旦中止して撮影に向かう。
 順光になる時間帯がお昼前後に限定される江迎鹿町駅近くの鉄橋。R=400mかつ25‰という急カーブ急勾配というすごい鉄橋。作業員の待避所の数も半端なく、撮りにくい(^^;

すえたちばな-江迎鹿町にて
K-30 + DA 21mm F3.2 AL Limited
21mm 1/800sec F5.6 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 昨日撮影した有形文化財のアーチ橋の説明が佐世保駅にあった。昭和20年にこの区間が開通したが、戦時中の鉄不足のために竹筋を使ったと言い伝えられているらしい。アーチ橋は全部で3つあり、昨日とは違うやつに行ってみた。
 本来は東側から撮影するのだが、午後に順光で撮ろうとすると西側に行かねばならない。こちらはまともな足場がなく、足を滑らせながら岩場を行き、蜘蛛の巣まみれになりながらヤブを漕いで、なんとか橋が見えるところにたどり着いた。
 車両が収まるのか、晴れるのかどうか、いろいろ心配事はあったが、奇跡的に日が照り列車もぎりぎり収まった。さらにハッピートレイン特別塗装機! 久しぶりに女神様が優しかった(笑)
 オーバー気味だったのでカメラ内RAWで減感し、彩度を上げて仕上げた。

吉井-潜竜ヶ滝にて
K-30 + F 35-70mm F3.5-4.5
40mm 1/800sec F7.1 ISO 320
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 先の大冒険で汗だくになり、気力体力共に一気に消耗してしまったので、早々に温泉へ。江迎鹿町駅の近くにある鹿町町(誤植ではなく街に名前が「しかまち」町)の温泉は炭酸水素塩泉で、アルカリ性のぬるぬるに加えて含炭酸なのか体の表面に細かい泡がつく。露天風呂はないのだが、泉質がいいので2日連続の入浴となった。
 さっぱりしたところで涼むためにも乗り鉄を再開。今度は西田平駅に車を駐めて乗車。伊万里行きに乗りたいのだが、反対方向の列車が先に来たので一駅だけ無駄に乗ってみた。となりの「すえたちばな駅」はホームが高いところにあって法面を階段で登らないと来られない駅となっていて、ちょっと秘境駅っぽい。階段および通路が線路のすぐ横にあり、こんなローアングルで撮影できる。
 伊万里から有田行きに乗り換え、佐世保-有田間ぐるっと93.8km(営業キロ)を制覇完了! 何も考えずに往復したが、帰りの列車は西田平駅に停車する最終列車だった。危ない危ない。

すえたちばな駅にて
K-01 + F 35-70mm F3.5-4.5
35mm 1/640sec F5.6 ISO 800
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)

2012.08.18(Sat)

■最西端到達 〜松浦鉄道〜 ■

 久しぶりに朝日が拝めた。
 橋の上なのに草が生えている趣きのあるコンクリートガーター橋と、昭和の雰囲気たっぷりの街並み。そこを走るのは最新型のMR-600。車両だけが平成生まれだが、単行ローカルなのでどこか馴染んでいる。MR-600は座席数が少なく、ボックスシートがかなり広い。

松浦発電所前-松浦にて
K-30 + F 35-70mm F3.5-4.5
35mm 1/400sec F5.6 ISO 640
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 日本最西端の駅であるたびら平戸口駅に到着。個人的には鉄道で到達しないとノーカンなので、後日乗り鉄で来ないといけない。
 徒歩で駅の周りをうろうろしていたら、お地蔵さんが見守る小さな踏切を見つけた。とても和やかな笑顔をしていらっしゃる。踏切では一時停止して安全確認しましょう!

たびら平戸口駅-西田平にて
K-30 + DA 21mm F3.2 AL Limited
21mm 1/500sec F5.6 ISO 250
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 駅でゲットした松浦鉄道の時刻表に「有形文化財竹筋アーチ橋」というのが載っていたので探してみた。…え?竹筋? 説明文がなかったので本当に竹が入っているのかわからないが、美しいアーチ橋だ。入道雲で曇ってしまったので、最近お気に入りのポップチューン調にしてみた。
 MR-600型は普通は黒なのだが、赤や青の車両も存在するようだ。昨日の最後のショットのが青で、これが赤。
 曇ってきたのと、暑さに参ったのでたびら昆虫自然園へ遊びに行く。冷房のかかった昆虫博物館と思いきや、自然園の名の通り屋外の自然の森を係員がマンツーマンでついて案内してくれるというものだった。涼むことはできなかったが、とっても面白かった。ぜひ!

潜竜ヶ滝-吉井にて
K-30 + F 35-70mm F3.5-4.5
35mm 1/500sec F6.3 ISO 250
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 結局曇ったのは山を越えた南側だけで、田平側はずっと晴れていた。温泉後に撮影していたら古い車両がやってきた! そうそう、この塗装が筆者の松浦鉄道のイメージ。でも筆者が撮ったことあるMR-100や300ではなくMR-401という比較的新しい車両。若桜鉄道のと似てるがエアコンユニットが2つもついてて涼しそう。

西田平-すえたちばなにて
K-30 + DA* 60-250mm F4 ED[IF] SDM
80mm 1/500sec F6.3 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 トリミング,リサイズ,アンシャープマスク)
 上の写真と同じポイントで引くとこんな田園風景。奥に見えるのが今回いろいろお世話になった西田平駅。遠景に山が入ってなかなかいいポイントなのだが、高圧線のでっかい鉄塔がドンと建っていて、アングルに苦労する。最初はこの赤い車両が超レアだと思っていて追っかけたりしてたのだが、後にかなりの両数があることが判明した。見慣れると赤、青、ノーマルとそれぞれいい色な気がしてきた。

西田平-すえたちばなにて
K-30 + DA* 60-250mm F4 ED[IF] SDM
220mm 1/500sec F7.1 ISO 400
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)

2012.08.17(Fri)

■筑肥線初撮影 〜筑肥線・唐津線・松浦鉄道〜 ■

 今日も夏空が広がり、入道雲が太陽を隠さないように願いつつ撮影へ。筑肥線は福岡から伊万里までを結ぶ路線で、途中の唐津までは電化されている。唐津から、正確には盲腸駅の西唐津から伊万里までの非電化区間は乗ったことも撮影したこともなかった。
 始発列車にキハ125が走っているのを見て、俄然やる気が出てくる。そうか、ここにも走ってるのか。もう絶滅寸前だと思っていたのだが、九州北部では結構走っているようだ。
 紫煙を上げ、西相知(にしおうち)駅を発車するキハ125の2号機。通学時間帯なので2両ぐらい来るかと思ったら単行だった。夏休みだから?

西相知-肥前久保にて
K-30 + DA* 60-250mm F4 ED[IF] SDM
220mm 1/400sec F6.3 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 トリミング,リサイズ,アンシャープマスク)
 唐津線から分岐してしばらくは山線で線路になかなか近づけないのだが、山を抜けると田園地帯となる。
 田んぼの緑と山の緑の中を、黄色い列車が駆け抜けていく。今日も元気に入道雲が発生中で、油断すると列車が陰る。

肥前長野-桃川にて
K-30 + FA 31mm F1.8AL Limited
31mm 1/500sec F8.0 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 トリミング,リサイズ,アンシャープマスク)
 伊万里から西は三セク化されて松浦鉄道となっている。伊万里湾を一望できる竹の古場公園から松浦鉄道を大俯瞰。例によって列車が超小さくて見つけられない(^^; 右下にある緑の山のちょい左上に1両編成の白い列車がいるはず。左上の立派な橋は伊万里湾大橋。この展望台から4つの駅が見下ろせ、列車がトコトコ走っていくのをずっと見守ることが出来る。…小さくて見づらいのが難点だが(^^; でもこういうの結構好きなんだよね。
 視程がイマイチで白っぽかったのでRAWからコントラストを調整した。

鳴石-楠久にて
K-30 + DA* 60-250mm F4 ED[IF] SDM
108mm 1/400sec F8.0 ISO 200
RAW(SilkypixDSP 5.0 コントラスト,彩度,リサイズ,アンシャープマスク)
 昼間は曇ってしまったので、元寇で攻められ、神風が起きた鷹島を観光。島の名前の縁で福岡ソフトバンクホークスの優勝を記念する像とかが建っていた。海中から元の戦闘艦が見つかり、これを博物館で保存、展示していた。入江に作られた海中ダムなんてのもあって、あまり何も考えずに行ったのだが、予想以上に楽しめた。
 日の沈む直前になったら急に晴れてきたので、伊万里湾を渡る鉄橋に行ってみた。が、ちょうど列車が通過した直後で、もう一本後では日が沈んでしまった。うーん、逃した列車だったらバリ順だったのだが…。機会があったらリベンジしよう。
 松浦鉄道は2007年にちょっとだけ撮影したことがあるのだが、その当時撮影した車両達は、この新しいMR-600の導入によってすべて引退してしまったらしい。カラーリングも大きく変わったので、なんか松浦鉄道って気がしない。ま、何日か撮影すればなれるか(笑)

東八代-伊万里にて
K-30 + F 35-70mm F3.5-4.5
55mm 1/500sec F5.6 ISO 400
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)

2012.08.16(Thu)

■次は西の端 〜長崎本線・唐津線〜 ■

 ようやくスバルのディーラーのお盆休みが終わったため、チェックエンジンランプが点きっぱなしのサンバーを持ち込む。予想通り動力系のトラブルではなく、マフラーについてるO2センサーの故障とのこと。…またマフラー回りか。車体の下、もうサビサビでダメなのかもしれない。部品が入荷するまでは修理できないとのことだったが、走行には問題ないということで、早速旅に出ることにした(笑) いや、家にいても暑くて写真整理どころじゃなくて、つい高校野球見ちゃうしさぁ…。
 北海道で本土最東端に行ったので、今度は最西端を目指す。本当はせっかく引っ越したので熊本周辺を撮影したいのだが、先月の豪雨の被害を受けた道路も線路もまだ復旧していないのだ。
 午後遅く出発したのだが、100kmちょいでもう佐賀県に入ってしまう。北海道に慣れたので100kmなんてすぐそこだ。佐賀の手前にある伊賀屋駅の跨線橋から787。

伊賀屋駅にて
K-01 + DA 21mm F3.2 AL Limited
21mm 1/1250sec F5.6 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 佐賀から北へ分岐するのは非電化単線の唐津線。まっすぐ最西端へ向かってもつまらないので、ここからぐるっと九州西部のローカル路線を巡っていく。とりあえず今日は軽く見て回ろうと思ってたら、唐津線をほとんど全部走ってしまった。40km足らずの路線なんてあっと言う間だ。唐津線は国道にほぼ並走していてあまりいい撮影ポイントが見つけられなかった。
 今日は暑くて入道雲がにょきにょき生えていた。ついに入道雲が太陽を飲み込むが、強い夏の日差しが隙間からこぼれた。っていうか、北海道帰りの人間に35度はきつい(^^;

厳木駅にて
K-30 + F 35-70mm F3.5-4.5
70mm 1/200sec F7.1 ISO 200
RAW(SilkypixDSP 5.0 -0.2EV,覆い焼き,彩度,リサイズ,アンシャープマスク)
 この駅の読みは「きゅうらぎ」。古い木造の駅舎で、レンガ造りの給水塔が残っていた。列車入れ替えのための複線区間も長いので、昔は結構輸送量があったようだ。近くに高校があるためか、この時間は増結された3両編成となっていて、現在もそれなりに需要はあるようだ。よかったよかった。
 ここでキハ125に会えるとは思わなかった。キハ47との混成3両はレア?

厳木駅にて
K-30 + F 35-70mm F3.5-4.5
35mm 1/200sec F7.1 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)
 静かに佇む給水塔。すでに利用されていないのだが、とても存在感のあるオブジェクトだ。

厳木駅にて
K-01 + DA 21mm F3.2 AL Limited
21mm 1/160sec F8.0 ISO 200
JPEG(SilkypixDSP 5.0 リサイズ,アンシャープマスク)